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2006/07/25

白バラの祈り

製作年:2005年
製作国:ドイツ
監 督:マルク・ローテムント

何度もゾフィー(ユリア・イェンチ)が視線を送る窓から差し込む光。その光は彼女の待ち望むドイツの自由を象徴するものであろうか。それを室内から見るという構図もなかなか絶妙である。彼女にはそれを手にすることはできなかったのだ。

ずっと昔、「白バラは死なず」(1982)を見た時に、ヒトラー政権下で反ナチスを掲げ抵抗運動を行なった学生グループがいることを初めて知り、深い感銘を受けた記憶があります。だが、細部はほとんど忘れてしまっているので、本作品によって詳しく補えることになった。

文字通り命を賭けてまで大切な何かのために戦おうとする姿が深く心に焼き付く。

終始、冷静で気高い雰囲気を崩さないゾフィー。感情を剥き出しにする尋問官や裁判官と対比させて、それが際立つ演出となっている。そんな彼女が死刑と決まったときに一度だけあげる悲痛な叫び。それが観る者の胸を突き刺します。

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受信: 2006/07/25 18:18

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