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2006/07/16

ファストフード・ファストウーマン

製作年:2000年
製作国:アメリカ/フランス/イタリア/ドイツ
監 督:アモス・コレック

孤独を恐れ愛する人を求めているのに、心を素直に開けない。その関係を失ってしまうことを恐れ、一歩前に踏み出す勇気を持てないでいる。

だが、新しい何かを手にするには、何か行動することが必要なのである。その典型的な事例を体現しているのがヒロインのベラ(アンナ・トムソン)。出来過ぎの強運を手にするが、それも彼女がある行動から導かれたもので、棚からぼた餅のような話ではない。

彼女が全裸でバルコニーに立つ場面が反復されているが、決断できない自らの心をリセットさせている感情を表しているものではないだろうか。

大切なのは、その強運がきっかけとなって、彼女は自らの人生を大きく展開させたことである。不思議な魅力を持った群像ドラマである。

淡々とエピソードが重ねられ、軽妙な会話劇で進んでいく。その狭間に陰影深く登場人物の表情を捕らえたカットが挿入され、彼らの生涯が胸に刻み込まれていく。そして、最後は温かな感情を呼び起し幕切れとなる。

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