セブンソード
製作年:2005年
製作国:香港/中国
監 督:ツイ・ハーク
本作品の最大の魅力はスタイリッシュな映像美にある。一つの美意識に貫かれ、俳優や風景をダイナミックにとらえている。ファースト・シーンの殺戮では、次々と頭や腕、足がスパッと切り離されていく。これを見れば、製作者はリアリズムよりクールな映像に主点を置いていることが分る。
問題は153分という決して短くない上映時間を使っても、登場人物たちの背景や7つの剣の由来などがさっぱり理解できず、ドラマに深みが生じてこないことだ。
ヤン・ユンツォン(レオン・ライ)やチュウ・チャオナン(ドニー・イェン)の過去が語られる場面にしても、あまりに唐突で構成の悪さばかり目立ってしまう。
そして、敵方の異能な剣士たちが簡単に倒されていくのも、物語に弾みがなくなっていく。
いかに黒澤明監督の「七人の侍」(1954)が傑作であるか再認識させてくれることになる。
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