« やさしくキスをして | トップページ | ジャーヘッド »

2006/05/01

NOEL ノエル

製作年:2004年
製作国:アメリカ 
監 督:チャズ・パルミンテリ

クリスマス・イヴのニューヨーク。出版社で働くローズは認知症の母親の看病に明け暮れ、自分の幸せを諦めていた。結婚を目前に控えたニーナと警官マイク。幸せいっぱいの2人だが、マイクの度を越した嫉妬にニーナは怒り、アパートを飛び出してしまう。ローズとニーナはふとしたことで出会うが…。

ファースト・シーンとラスト・シーンの連動。上下するカメラの動きは天使の飛行軌跡をたどっているようであった。そこに居合わせたローズ(スーザン・サランドン)が天使の飾りに目を留めたとき、奇跡が始まる。ここで思うものは、聖なるものに触れる機会を大切にするということである。

無論、奇跡が起きると言っても、所詮クリスマス映画の作り物であると思ってしまえばそれまでのことである。しかし、奇跡としか思えない不思議な宿命とはありうることだし、それが起きるにしろ起きないにしろ、信じるものの方に確率が高いのではないか。こう書くと不純なようだが、人生は不公平なものだから、少しでもいいことが起るチャンスは逃したくないし、例え信じたとしても何も損することはない。

嫉妬深いのは相手を信じるかどうかではなく、自分自身を信じられないからだ。マイク(ポール・ウォーカー)は、そう最後に気付いていく。これが深い人生訓であった。自信をなくしたとき、様々な悲劇が始まっていく。

アラン・アーキンの演じるカフェで働く老人アーティが、とても意外でユニークであった。予告編で想像して役柄と全く違っている。彼の存在がポールの未来を予言するものだし、ポールでなければアランに許しを与えることができなかった。こういうキャラクターを考え出した作者に感服する。

|

« やさしくキスをして | トップページ | ジャーヘッド »

製作年:2004年」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/59722/9840228

この記事へのトラックバック一覧です: NOEL ノエル:

» NOEL ノエル [ネタバレ映画館]
 クリスマス映画は時期をはずすと面白さが半減するものですが、この映画はクリスマスを一人で過ごすことが多い人ならばいつ観ても感動できる作品・・・ [続きを読む]

受信: 2006/05/01 07:53

» [  NOEL(ノエル) ]神様からのメッセージ [アロハ坊主の日がな一日]
[  NOEL(ノエル) ]@東劇で鑑賞。 もうこれだけ映画を観ていると、泣くなんてこともないだ ろうと思いきやラスト大泣きしてしまった。 年老いたウェイターに若い警官が「許す」と言ったシーン と何も反応しなかったアルツハイマーの母が娘の手をぎゅ っと握ったシーン。久々に、もうやめてと思ってしまった。 日本は“クリスマス”と言えばカップルにとって一種のイ ベントであるが、欧米ではファミリーで過ごす日と相場は 決まっている。 しかし[  NOEL ノエル ]に出てくる人たちは... [続きを読む]

受信: 2006/05/01 10:11

» 『NOEL(ノエル)』 [ラムの大通り]
----この映画、タイトルから女性映画ってイメージがあるけど…。 「女性映画って言葉もどうかとは思うけど、 まあアクションやSF、ホラーじゃないことは明らかだ(笑)。 ただ、甘い恋愛映画かと言うとそうでもないし、 だからってファミリー・ムービーってわけでもない。 一言では説明しにくいタイプの映画だね」 ----スーザン・サランドンが主人公ということから見ても、 青春映画の路線もありえないしね(笑)。 「�... [続きを読む]

受信: 2006/05/01 11:40

» 映画「ノエル」 [ミチの雑記帳]
映画館にて「ノエル」★★★★ クリスマスの奇跡を描いた心温まるストーリー。 同じような素材の作品は最近なら「ラブアクチュアリー」「大停電の夜に」などを思い出すけれど、この作品は登場人物も少なく大きな事件も起こらない。クリスマスにまつわる群像劇はやはり洋画が一歩も二歩も上よね。 ニューヨークはクリスマスが似合う街。そこで暮らす様々な悩みを持った人たち。 アルツハイマーの母の看病に明け暮れる40代のローズ(スーザン・サ... [続きを読む]

受信: 2006/05/01 14:26

« やさしくキスをして | トップページ | ジャーヘッド »