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2006/05/10

ウォーク・ザ・ライン 君につづく道

製作年:2005年
製作国:アメリカ 
監 督:ジェームズ・マンゴールド

決して多くない不仲の妻ヴィヴィアン(ジニファー・グッドウィン)との会話の場面で、妻が自分の父親の話を持ち出すことに注目したい。父親と深い確執があるジョニー(ホアキン・フェニックス)に対して、妻とその父親は円満な関係を保ち続けている。

父性を拒否するジョニーと父性を求め続けるヴィヴィアン。その事が自分達の家族関係にも多大な影響を与えている。価値観が根底から違っていたのだ。音楽のことやジューン(リース・ウィザースプーン)、薬物中毒など彼らの障害となった問題は幾つもあるが、離婚に至った原因はその価値観の違いがもっとも大きかったのではないか。

ラスト・シーンが感動的だった。ジューンと結婚することができて、父親に空っぽと言われた家に両家族で一杯になる。それまでにも家族が揃う場面もあるが、その時には寒々しく感じられた。それとは対照的に暖かな安らぎに満ちている。父との確執を乗り越え真の家族を手にした喜びがそこにある。

ロックン・ロール創生期の混沌とした状況が興味深かった。エルヴィス・プレスリーやジェリー・リー・ルイスなどヒットヒャートを賑わす大スター達がツアーで回ると言っても自分達で車を運転するなど、ドサ回りに近いものであった。ビック・ビジネスとなった今では考えられないが、その旅の開放的自由さや家族と離れて暮らす虚しさなどをそこに見ました。

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コメント

TB有難う御座いました♪
シリアスとエンタメのバランスが良くて中々面白かったです^^
そして何より、主演二人の演技は素晴らしかったです!
二人の熱演のお陰でよりこの作品に入れた気がします^^

ではでは~、これからもよろしくお願いします。

投稿: Aki. | 2006/05/11 04:14

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