シリアナ(1回目)
製作年:2005年
製作国:アメリカ
監 督:スティーヴン・ギャガン
かつて映画のタイトルにもなったことのある“バタフライ・エフェクト”というカオス理論。この言葉が本作品を観ていて頭をよぎる。様々な思惑がぶつかり合い、当事者には予想もつかない影響を他者に及ぼしていく。
だから、世の中のことに興味を持って見ることが大切だと思う。知ったからといって、自分の身に起ることを避けることはできないかもしれない。しかし、何も分らず他者の思惑に自分の運命を委ねることはしたくない。
分り難い。単調。思わせぶり。本作品のレビューに目を通していくとそんな言葉にぶつかっていく。確かにある面で当たっているかもしれない。
だが、「華氏911」(2004)のマイケル・ムーア監督のようにアメリカの非を声高に追求するのではなく、問題を示唆する程度にとどめていることで表現として深みを増しているとも感じる。
全編を通して緊迫したムードに惹きこまれる。もっとも興味深かったのは、いかにして自爆テロを実行する若者が誕生していくのか、その過程がしっかりと描かれているところです。
そして、邪魔するものは排除するアメリカの論理に肌寒くなる。リンカーン大統領。ケネディ兄弟。キング牧師。アメリカは怖い国だと思う。
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