アルフィー
製作年:2004年
製作国:アメリカ
監 督:チャールズ・シャイア
極上の女性たちを射止めようとイギリスからニューヨークへやって来たアルフィーは、リムジンの運転手に就く一方で様々な境遇の女性たちとアバンチュールを楽しんでいた。人妻のドリー、シングルマザーのジュリー、親友マーロンの彼女であるロネット、リッチな年上のビジネスウーマンであるリズらと関係を持つのだが…。
軽快な恋愛コメディを期待していると大いに失望するであろう。“SERCH”とか“WISH”などさりげなく壁に書かれた文字が繰り返し描写されている。これらが本作品のテーマを明確に表している。人生の岐路に立った男が何を捜し求めていくのか。その葛藤が延々と続く。
世界はすべて自分の掌中にあるように過信したアルフィーは、あるときから、強烈なしっぺ返しを食らう。自分の常識がいつの間にか非常識となって通用しなくなってしまうのだ。そのことをなかなか認めることができない。軽いスランプとしか思っていないが、事態はどんどん悪化していく。その理由は何か。スーザン・サランドンの言葉に答えがあった。年齢である。彼の生き方が通用するのは若いときだけなのである。
こういう男をジュード・ロウがまさに彼しかないというはまり役で演じている。なんともチャーミングなものだ。
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コメント
TB有難う御座いました♪
ワタクシ、大いに失望したクチです(^^ゞ
ジューロ・ロウはこの役にぴったりでしたよね。
ではでは、これからもよろしくお願いします。
投稿: Aki. | 2006/03/11 03:58