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2006/02/18

マザー・テレサ

製作年:2003年
製作国:イタリア/イギリス 
監 督:ファブリツィオ・コスタ

1946年、インドのカルカッタ。カトリック修道院のマザー・テレサは数々の問題をおこしダージリンの修道院へ転院することになる。その移動の途中で彼女は神の声を聞いてしまう。自分の居場所が修道院の中ではなく貧しい群衆の中にあると悟ったマザー・テレサはカルカッタに戻り修道院の外で活動を開始するが…。

気付いてしまうことの不思議さ。老人が横たわっている姿を見たとして、無関心で通り過ぎていく者もいれば、そこに神の存在を見出すものもいる。気付く事ができるというのも才能である。

「神が望むならうまくいく。望まないならあきらめるだけ」というマザー・テレサの思考法が単純明快で清々しさを感じる。トラブルが起こっても簡単に乗り越えていくように見えるが、それは彼女を助けようと周囲の人々が動いてくれているのだ。彼女は頑固であるけれど実に聡明でユーモアのある人物として描かれている。彼女は貧困と飢えに苦しむ人々を助けたいという崇高な意志を示すが、彼女の人柄に魅了されて周囲の人々が行動していくのだ。

終盤になって、晩餐会の費用がいくらとか、ミネラル・ウォーターの値段がいくらとかマザー・テレサが問い質すシ-ンが続く。単にお金に細かいということでなく、あの年になっても実務に携っていることが分かるし、最後までボランティア活動を組織化することに反対してきた理由の一端が伺える。

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コメント

TBありがとう。
善意の人たちも、それを形にするとき、常識的に組織化しようとしますね。
でも、テレサは、つきあいますが、本質的には、会議室ではなく、歩きながら、考え、実践する人ですね。

投稿: kimion20002000 | 2006/04/19 09:55

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