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2006/02/01

イン・ハー・シューズ

製作年:2005年
製作国:アメリカ
監 督:カーティス・ハンソン

マギーは素晴らしい美貌を持ちながら難読症のため定職に就けず自堕落な生活を続けていた。姉のローズは弁護士として成功し、マギーがトラブルを起すたびに彼女が面倒を見ていた。姉妹の母親は幼少の頃亡くなり、父親は再婚していた。折り合いの悪い義母に追い出された妹をローズは自宅に仕方なく居候させるが…。

互いが互いに依存し合っている存在。それがローズ(トニー・コレット)とマギー(キャメロン・ディアス)の姉妹であったと思う。トラブルばかり起す妹に手を焼きながら、その事によって姉の心はバランスを取ることができていたのだ。二人が距離を置いたときから、自分自身を見つめ直し人生の転機を迎える。この二人だけでない。祖母も父親も彼女たちの影響を受けて変わり行く。このテーマの複合性が深い余韻となって心に残り続ける。

ローズが婚約者のサイモン(マーク・フォイアスタイン)にマギーの事を隠そうとすればするほど、二人は心を通わさなくなっていく。大切なものを守ろうと頑なな態度を取りつづけることが、別の大切なものを失ってしまう皮肉さ。限りなくこだわりを捨てて心をオープンにできれば苦労はないが、そうできないからこの世に様々なドラマが生まれる。

シャーリー・マクレーンの演技に感心した。本作品のエラは彼女がかつて演じてきた「愛と追憶の日々」(1983)のような登場人物の性格を引き継ぐ人物であった。そういう映画的記憶を加味して、彼女のちょっとした仕草や表情が様々なものを観客に伝えてくれる。

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製作年:2005年」カテゴリの記事

コメント

こんにちは♪
私もこの作品大好きです。
シャーリー・マクレーンの「愛と追憶の~」懐かしいですね。
あのときの役の性格を引き継いでいるということ、その通りだと思います。

投稿: ミチ | 2006/02/02 00:01

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