さよなら、さよならハリウッド
製作年:2002年
製作国:アメリカ
監 督:ウディ・アレン
アカデミー賞を二度も獲得した実績を持ちながら今ではすっかり落ちぶれてしまった映画監督のヴァル。ある時、彼のもとに「眠りなき街」というメジャー作品の監督のオファーが舞い込む。この映画のプロデューサーはヴァルと離婚したエリーで、周囲の反対をなんとか説得し、彼の起用を決めるのであるが…。
シニカルな視点の効いたお馴染みのウディ・アレン映画であるが、コメディとしてもなかなかの仕上がり。ありきたりではあるが、軽快なテンポと意表を付く展開で、クスクスと笑える。
本作品で特徴的なのは、息子との確執がサイドストーリーとして盛り込まれていることであろう。今までは見た目で判断し息子の音楽活動を否定してきたことが、盲人となったことで自分の独り善がりな価値観であったことに気付いていく。
それは息子との関係でなく、映画製作の面でも別れた妻エリー(ティア・レオーニ)との関係でも同様と言える。ヴァル(ウディ・アレン)の気付きはその後の生活の中でまた失ってしまうかもしれないが、この瞬間を迎えることが出来ただけでも彼は幸福であるに違いない。
いい台詞が一つ。再び目が見えるようになったとき、一緒にいたエリーに「なんて君は美しいんだ」と大興奮のヴァル。今まではブスだったのというエリーに対して「昔はプリティーだったが、今はビューティフルだ」と返す。洒落た会話でいいなぁと思う。
| 固定リンク
「製作年:2002年」カテゴリの記事
- 靴に恋して(2005.11.27)
- ククーシュカ ラップランドの妖精(2008.08.21)
- 微笑みに出逢う街角(2005.10.03)
- アマロ神父の罪(2005.12.25)
- 酔画仙(2005.05.16)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/59722/8644282
この記事へのトラックバック一覧です: さよなら、さよならハリウッド:
» 映画「さよなら、さよならハリウッド」 [ミチの雑記帳]
映画「さよなら、さよならハリウッド」 ★★★☆
ストーリー:アカデミー賞に2度も輝きながら、すっかり落ち目になった映画監督のヴァル(ウディ・アレン)は、メジャー大作の監督に抜擢される。しかしクランクインを控えた夜、ヴァルは心因性の失明状態に落ちいってしまう。盲目のまま映画撮影は続行されるが・・・。
ウディ・アレンは御年70歳だそうだが、初めて「アニー・ホール」で見た時と全く印象が変わらない... [続きを読む]
受信: 2006/02/13 21:23
» さよなら、さよならハリウッド [ネタバレ映画館]
これじゃフェリーニになっちゃうよ。 [続きを読む]
受信: 2006/02/13 21:34
» 【映画】 さよなら、さよならハリウッド ★★☆ [徒然なるままに・・・]
ストーリー:
オスカー2度受賞の元・巨匠映画監督ヴァルは、今ではすっかり過去の人。
細々とCM仕事を請け負って食いつないでいた。
そこにハリウッドのメジャースタジオからオファーが舞い込む。
実は、映画プロデューサーであり、ヴァルの元妻・エリーの計らいだった。
自分を捨ててNYから西海岸に移り住んだエリーに恨みも未練もたっぷりなヴァルだったが、
この際、背に腹はかえられぬと仕事を引き受ける。
ところが、クラン�... [続きを読む]
受信: 2006/02/13 22:59
» 『さよなら、さよならハリウッド』 [京の昼寝〜♪]
■監督・脚本 ウディ・アレン
■キャスト ウディ・アレン、ティア・レオーニ、トリート・ウィリアムズ、マーク・ライデル
舞台はおなじみのニューヨーク。 といってもアレン作品ではあまりおなじみでないハリウッド(!)。 ヴァル(ウディ・アレン)は、2度もアカデミー賞を獲っていながら今は落ちぶれてしまった映画監督。 そんな彼にハリウッド超大作の仕事が舞いこむ。 訪れた一発逆転のチャンス! し... [続きを読む]
受信: 2006/02/13 23:20
» 『さよなら、さよならハリウッド』〜モンキーターン・シネマ〜 [Swing des Spoutniks]
『さよなら、さよならハリウッド』公式サイト
『さよなら、さよならハリウッド』DVD
監督:ウディ・アレン出演:ウディ・アレン ティア・レオーニほか
【あらすじ】(Yahoo!ムービーより)アカデミー賞に2度も輝きながら、すっかり落ち目になった映画監督のヴァル....... [続きを読む]
受信: 2006/02/14 00:03
» さよなら、さよならハリウッド [cinema capsule]
ウッディ・アレンの映画が何年ぶりかに日本にやってきました!
ひっさびさの新作は何とドリームワークスの製作によるコメディ。
それもハリウッドをむちゃくちゃ皮肉った、それでいて大笑いの作品(笑)。よくこの映画にドリームワークスがお金出したなと思うくらい。
上映館はいつもの恵比寿ガーデンシネマ。
土曜日の夕方の回を見ようと思っていたのに、
既に午前中に売り切れていたらしく夜の21時すぎの上映しかチケット取れ�... [続きを読む]
受信: 2006/02/14 00:28
» 「さよなら、さよならハリウッド」 [こだわりの館blog版]
10/30 飯田橋ギンレイホール にて
今年のウディ・アレンでは「メリンダとメリンダ」
よりこっちのほうが好き。
監督・脚本・出演:ウディ・アレン
出演:ティア・レオーニ、トリート・ウィリアムズ、ジョージ・ハミルトン、デブラ・メッシング、他
今年、ウデ... [続きを読む]
受信: 2006/02/14 00:49
» 「さよなら、さよならハリウッド」 [the borderland]
私が映画を頻繁に見るようになったのが、ここ3年ぐらいで、それまでは年に10本ほど後はレンタルでした。どうしても話題作中心に借りてくるので、ウディ・アレン作品は興味はあっても借りるほどじゃなかったんですよね。ですが、予告編見て面白そうだったので初ウディ・アレン体験してきました。過去作品と比べることできませんが、ウディ・アレンがずっと喋りぱなし、それが愚痴ばかりで話はあっちこっち行っちゃうんだけど、愛すべきおじいちゃんでした。あのテンポは関西人向けじゃないかなぁ。
オスカーも受賞したことのある映画... [続きを読む]
受信: 2006/02/15 00:26
» さよなら、さよならハリウッド [It's a Wonderful Life]
とても面白かったです。ウディ・アレンはまだ健在でした!
ウディ・アレン作品で、彼が役者として出ている映画って
大袈裟な身振りでべらべらと女性に自己主張を
まくしたてる場面が必ず沢山あって、もし
「ウディ・アレン監督・主演作鑑賞耐久オールナイト大会...... [続きを読む]
受信: 2006/02/19 11:13

コメント
TBありがとうございましたm(_ _)m
アレン作品は段々観やすくなってきますね^^
しかもあの風体でいい女優さんと絡んで羨ましい限りです~♪ ティア・レオーニ、綺麗な女優さんですね^^
投稿: cyaz | 2006/02/13 23:22