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2006/02/11

エリザベスタウン

製作年:2005年
製作国:アメリカ 
監 督:キャメロン・クロウ

シューズ会社に勤務するデザイナー、ドリューは長年開発に打ち込んできた画期的なシューズが大損害を招き、解雇されてしまう。生きる望みを失い自殺しようとするドリューに、故郷を訪れていた父が亡くなったという報せが届く。父の葬儀のためにケンタッキー州の小さな街エリザベスタウンへと向かうのだが…。

陽気でお節介焼きのフライト・アテンダント、クレア(キルスティン・ダンスト)によってドリュー(オーランド・ブルーム)の傷心が癒されるという話である。だが、ドリューが人恋しさからであったとしても、彼のほうからクレアに電話したのがポイント。運命は変えるのは自分自身である。

後半にもってきた南部の旅が興味深い。ドリューが再生するのはエリザベスタウンであっても良かった筈。それをあえて南部の名所観光のような自動車旅行を用意したのは、アメリカの歴史を辿りながら、そうした流れの中に自分がいることを認識させたかったのだろう。かつて自分の父と旅した思い出と共に。そして、父に別れを告げるために。結果として自分のアイデンティティーを見つめ直すことになるのだ。

クレアが何度もカメラのシャッターを切る真似をしている。これはオーランドの言う“最後の視線”に相対するものだ。二人は脈絡もなく会っているようであるが、別れの時にもう2度と会えないかもしれないという思いを抱いている。常に別離と孤独を心に秘めているからクレアが切なく見える。

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コメント

こんにちは♪
オーランド・ブルームがコスプレ脱出を図ったこの作品、無難でしたがちょっと影は薄かったとおもいます。
今思い出してもクレアの世話焼きとママのタップダンス、そしてエリザベスタウンの人々とドライブしか思い浮かびませんもの(笑)

投稿: ミチ | 2006/02/13 21:29

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