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2006/01/08

メゾン・ド・ヒミコ

製作年:2005年
製作国:日本
監 督:犬童一心
出演:オダギリジョー 柴咲コウ
    田中泯 歌澤寅右衛門

塗装会社で働く沙織は借金を抱えお金に困っていた。ある日、春彦という男が会社へ訪ねてくる。彼は沙織が幼いときに家を出ていった父の恋人であった。父はゲイバー“卑弥呼”の二代目として成功した後、ゲイのための老人ホーム“メゾン・ド・ヒミコ”を建て運営していた。だが、癌にかかり死期が近付いていたのだが…。

オダギリジョーの声の響き。柴咲コウの強いまなざし。横たわってだけでもひしひしと感じる田中泯の風格。この三人の存在感が傑出している。彼らの姿が鮮烈で画面から目を離せなくなる。

ずっと不機嫌で怒った表情の沙織が溢れるばかりの笑顔で輝くクラブでのダンスシーンが素晴らしい。孤独の中に沈む彼女が、彼らと文字通り手を取り合って擬似家族を形成していくことになる。その直前にゲイをバカにした男を激しく罵るところがポイント。この昂揚が、次のドラマの起点となっていく。

エンド・クレジットで音楽が細野晴臣だったのを知ってビックリ。しかも本作品の音楽といえば、先のクラブシーンでかかる尾崎紀世彦の「また逢う日まで」とか、お盆の時にみんな歌う唱歌など強く焼き付いているのだが、いわゆる映画音楽としては全く印象に残っていない事にも改めて気が付く。こんな事も珍しい。よほど画面と音楽が調和されていたのではないか。

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製作年:2005年」カテゴリの記事

コメント

TBありがとうございました。こちらからもさせていただきました。
そちらは 雪が多くて大変でしょうね・・
私は 年が明けてから仕事が忙しく
映画を見る暇も感想を書く暇もほとんどありません(汗)
ヒミコは2005年の邦画ベスト1です。

投稿: | 2006/01/11 13:17

こんばんは~
DVDで観たのですが、音楽:細野晴臣にはちょっとびっくり。あんまり音楽の印象なかった紋で~大事なところは無音だったような気もするし・・・
でも、繊細な、良い映画と思いました。あとでジワジワくるような。TBさせていただきました~

投稿: カオリ | 2006/07/15 19:54

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