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2006/01/06

Dear フランキー

製作年:2004年
製作国:イギリス
監 督:ショーナ・オーバック

何故、フランキーは女の子をダンスに誘わなかったのか。少年が父性を求める中で精神的成長を遂げていくドラマであるならば、フランキーは女の子に声をかけるのが重要なエピソードとなる筈だ。本作品は懸命に生きてきたリジーにギフトが与えられる話なのである。ジェラルド・バトラー扮する臨時の父親との会話の中で、「自分は本当のことを話せないひどい母親だ」というリジーに、「君は立派にフランキーを守ってきたんだ」と返されて、観る者をほろっとさせるのはそういう事であろう。

フランキーの聡明さも光る。あの最後の手紙の伏線は、最初から散りばめられている。彼は小高い丘から港全体を見たり、ペットショップで魚をじっとみつめたりと、観察力に卓越していることを感じさせる。そういう彼は父のいない寂しさを手紙に託しているのだが、虚構は虚構として認識しているのが切なくなる。

ラストシーンもいい。この種のドラマにありがちな結末にしてしまわない。母子、二人が並んで海を見つめる。そこに彼らの新たな関係性を予感させて、胸が熱くなる。

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コメント

ついジェラルド・バトラーに見入ってしまって
本来の映画鑑賞ができていなかったなぁ・・と反省!

そうですよね・・フランキーは聡明で観察力の優れた少年。

母リジーにとってのお話としてみれば、すごく納得できるシーンがたくさんあります!!

投稿: D | 2006/05/28 08:23

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