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2006/01/09

リンダ リンダ リンダ

製作年:2005年
製作国:日本 
監 督:山下敦弘

高校最後の文化祭を目前にして、ギターの萌が指を骨折、その対応を巡ってボーカルの凛子と恵が喧嘩となり、バンドは空中分解してしまった。残った恵、響子、望の3人は部室でブルーハーツを聴き「リンダ リンダ リンダ」を演奏することに決めた。ひょんなことから韓国からの留学生ソンをボーカルに加えるのだが…。

文化祭ビデオを作成している監督。部員を心配する顧問の先生や部長。喧嘩別れしたバンドメンバー。自分の気持ちを伝えきれないもどかしさを抱えている人が本作品の中でたくさん登場してくる。不器用でうまくいかないのだけれど、それでも何とか伝えたいという思いが画面に滲み出ている。まず、その感じが愛しい。

孤独な韓国留学生ソンの精神的成長が話を引っ張っていく。最初に日韓交流企画の教室でぽつんと佇む姿は、彼女の寂しい心を見事に暗喩している。思わぬことから新造バンドのボーカルを担当することになるのだが、その過程で彼女はどんどん輝きを増していく。「ほえる犬は噛まない」(2000)、「がんばれグムスン」(2002)などで彼女の走る姿が絵になることを知っていたが、本作品でも雨の中、最初に飛び出していく走りっぷりが実に爽快だった。最後のライブシーンが期待に違わず素晴らしい。「リンダ~、リンダ~」と続くところから開放感で一杯になる。

だがその一方で、仲たがいをしたままステージに上がれなかった元メンバーのボーカル凛子のことも寂しく残り続ける。ここにドラマの光と影があった。

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コメント

こんにちは♪
満点ですね~!
ライブですべてが開放される所がいいですよね~。
ペ・ドゥナの得がたいキャラが活かされた映画だと思いました。

投稿: ミチ | 2006/01/09 19:46

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