王は踊る
「王は踊る」★★★★(BS)
2000年ベルギー フランス ドイツ
監督:ジェラール・コルビオ
出演:ブノワ・マジメル ボリス・テラル
チェッキー・カリョ コレット・エマニュエル
5歳で国王となったルイ14世。14歳になった今も政治の実権は母とその愛人に握られていた。ルイは音楽とダンスに情熱を傾け、音楽家にして舞踏家のリュリの創り出す音楽に魅せられていた。リュリも聡明で美しいルイに特別な感情を抱き始める。そして、彼のために3000曲ものの音楽をつくりあげるのだが…。
自分以外の何者かに依存して生きることの虚しさ。それが神であろうと王様であろうと、同じことである。無私に生きることは尊いことであるが、本作品の音楽家リュリは違う。心血注いで音楽を生み出してきたのはルイ14世を喜ばせたかったのが最初だったのに、次第に王の寵愛を維持するためへと変節していく。そこに腐敗を感じさせる。あくまで自分の創作の喜びが第1でなければならないのだ。
太陽王と呼ばれたルイ14世の生涯。宮廷内部での権力闘争。絶対王政下での権力者と芸術家の関係。17世紀のフランス宮廷社会を興味深く観る。
舞踏家としても一流だったルイ14世をブノワ・マジメルが見事に演じている。彼のダンスシーンが本作品のポイントになっている。
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コメント
こんばんは!
リュリ(バティスト)の愛につきる話しになりがちですが、音楽という特別な才能に対しては。
バティストに好感を持っている人は彼を「バティスト」とよび、彼に国王の寵愛を奪われたと思っている人々は嫉妬がらみで「リュリ」と呼んでいたのが、興味深かったです。バティストの奥さんになるマドレーヌの優しさと愛と、そして複雑な心理も、「愛」って迷宮なんだろうなぁ・・・と思わずにおれませんでした。
>心血注いで音楽を生み出してきたのはルイ14世を喜ばせたそこに腐敗を感じさせる。
>あくまで自分の創作の喜びが第1でなければならないのだ。
清い意見です。しかし創作の原動力が、太陽王への絶対的な賛美になっているとも思うのです。
ブノワ・マジメルの高貴な美しさ(子役も気品ありました)
ボリス・テラルのひたむきな姿が、「愛って何だろう」と考えさせられる映画でした。
投稿: めりの | 2005/12/27 03:21