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2005/12/24

Mishima

「Mishima:A Life in Four Chapters」★★★★
(ビデオ)
1985年アメリカ 監督:ポール・シュレイダー
出演:緒形拳 沢田研二 佐藤浩市 永島敏行

1970年11月25日。自衛隊市谷駐屯地で自決した三島由紀夫。その自決当日の行動を追いながら、「金閣寺」、「仮面の告白」、「鏡子の家」、「奔馬」などの代表作を使って三島由紀夫の幼年期からの現在までを描く異色作。日本では未公開、ビデオも発売されていない。
第38回カンヌ国際映画祭で芸術貢献賞を受賞。

シネマファンの知人からアメリカ版のビデオを借りて観る。当然ながら日本語字幕などないので、どこまで理解できるのか不安であった。だが、ナレーションだけが英語で、役者の台詞は全て日本語だったので、興味深く鑑賞できた。

まず、日本人俳優の豪華さに驚嘆する。この当時の主役を張れるようなスター俳優がずらりと並んでいる。彼らが三島文学ならではの美意識を体現させている。特に「鏡子の家」に出演している沢田研二だ。「あなたの肌があまりにきれいだから、切りたくなったの」と女性に言わせるような男を、身を切るような殺気を持って演じている。この頃の沢田研二の素晴らしさが凝縮されている。

石岡瑛子がデザインした美術セットにも大いに感嘆する。最初から死へ向かってゆくことが分かっているので、緊迫感あふれるフィリップ・グラスの音楽が胸に迫ってくる。

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