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2005/12/12

姑獲鳥の夏

製作年:2005年
製作国:日本
監 督:実相寺昭雄

昭和27年。夏の東京。産婦人科久遠寺医院の院長の娘・梗子が20ヶ月も身籠もったままでいるという不気味な噂が広まっていた。しかも、彼女の夫・牧朗は1年半前に失踪し行方不明のままだという。小説家・関口は生活のため雑誌「稀譚月報」の依頼で、この噂を取材することになったのだが…。

原作を既読だったので、ほほ忠実に物語を映画化していることは分かった。しかし、これら予備知識がないとどこまで人間関係や舞台設定などを理解できるのだろうかと思えてしまう作りであった。映画は映画として、それだけを観てストーリー展開を把握できるというのが基本中の基本であろう。まず、ここがマイナスポイント。

冒頭での「不思議なものなどこの世にはない」ということを論証する京極堂(堤真一)の話も、小説で読めば理解できていないものもなんとなく分からされてしまう説得力があるのだが、台詞で聞くと中途半端なまま宙に浮いた感じがする。ここも省いてしまって良かったのではないか。

ここではネタバレになるので書かないが、ミステリーとしては誉められない仕掛けであって、これならどんな風にでも作れてしまうだろう。これは原作のときにも思ったが、映像で見せられるとますますその感じが強くなる。実相寺昭雄監督ならでは幽玄な映像世界は見事なものではあるが。

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コメント

こんにちは♪
私も原作を読んでいるのでがっかりしてしまったクチです。
特に原作に思い入れがある訳ではないのですが、やはりイメージができてしまっていたので。
京極堂の長々した説明・・・文章ならいいけれど、セリフで言われると辛かったです。
恐かったのはいしだあゆみの「うぁお!」の声と顔でした。

投稿: ミチ | 2005/12/12 11:28

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