ヴィタール
製作年:2004年
製作国:日本
監 督:塚本晋也
医学生の高木博史は交通事故によって瀕死の重傷を負うが、なんとか一命を取り留めた。だが、一切の記憶を失ってしまっていた。何故か医学書にだけは興味を示すのであった。やがて彼は大学の医学部に入学する。2年生となり必須科目である解剖実習が始まると、その世界に没頭していくのであるが…。
いったいどこまでが現実で、どこまで記憶で、どこまでが幻想であるのか。その境界線が定かではなく、大いに困惑する。四本の煙突は何を意味しているのか? 黒い染みらしきものは一体なにか? 謎は深まるばかりで容易に答えは見つからない。
岩、木、水、砂と剥き出しとなった元素が、肉体と対峙する。彼岸のような海辺で繰り返される痛みが伝わってくるような女のダンシシーンも強烈に脳裏へ焼きついている。映像表現が苛烈である。
解剖シーンがもっと生々しく映るのではないかと予想していたが、それほどでもなかった。模型を見ているような無機質なものを感じる。
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この記事へのトラックバック一覧です: ヴィタール:
» ヴィタール [ネタバレ映画館]
ラストの台詞「私はね・・・」がずっと残ってしまいました。
交通事故が原因で記憶をなくした医大生博史が、解剖実習において遭遇した献体が恋人の涼子だった。左腕の刺青が物悲しく何かを語り、失った記憶と現実世界が交錯していく。グロテスクな映像はあるのだが、グロさを感じさせず耽美的な雰囲気を醸し出す。まさしく塚本流の映像マジックショーを楽しませてくれるのだが、沖縄の自然をバックに回想と妄想の�... [続きを読む]
受信: 2005/11/24 20:22
» ヴィタール(DVD) [ひるめし。]
そして、闇は開封された。
CAST:浅野忠信 他
■日本産 86分
これcoccoの主題歌が聴きたいがために借りてきたのです。
え〜と、一般向けの映画じゃないことは確かかしら・・・。
死体がリアル(て言っても本物見た事ないけど)で気持ち悪かった・・・。
主演の浅野さん素敵なんだけど、胸毛とギャランドゥーがすごかった(笑)
coccoの曲はgoodでした!
一文字感想△。
(☆=お気に�... [続きを読む]
受信: 2005/11/24 21:20
» ヴィタール@アミューズCQN [ソウウツおかげでFLASHBACK現象]
ラストシーン、暗幕に変わるタイミングが自分の意思とピタリはまる映画は、それだけで全てが良くなる。塚本晋也監督作品は陰鬱さや得体の知れない恐怖に溢れていて、本作もそれが該当した。しかし、今回は不気味さの中で普遍的に美しい場景を挟んできた。そしてラストが僕と呼... [続きを読む]
受信: 2005/11/24 21:44
» <ヴィタール> [楽蜻庵別館]
2004年 「海獣シアター」製作 86分
監督 塚本晋也
脚本 塚本晋也
撮影 塚本晋也
音楽 石川忠
美術 塚本晋也
編集 塚本晋也
出演 高木博史:浅野忠信
涼子:柄本奈美
吉本郁美:KIKI
涼子の父:國村隼
博史の父:串田和美
博史の母:りりィ
涼子の母:木野花
解剖実習担当の教授:岸部一徳
中井(微生物学の先生):利重剛... [続きを読む]
受信: 2005/11/24 22:47
» 映画『ヴィタール』 [茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~]
こっちの世界がいいって、それって、・・・ずっと二人の愛は永遠に・・・
高木博史(浅野忠信)は医大生、涼子(クラシック・バレリーナ柄本奈美)は恋人だが、自殺願望を持っている。そんな二人が、交通事故に、博史は記憶を失い、涼子は手術の甲斐もなくこの世を去る。・・・涼子が最後に残し... [続きを読む]
受信: 2005/11/25 02:04
» やっぱり難解だった塚本映画◆『ヴィタール』 [桂木ユミの「日々の記録とコラムみたいなもの」]
2月15日(火) ゴールド劇場にて
予告編を観てとても気になっていた、塚本晋也監督の『ヴィタール』を観に行く。『鉄男』で有名な塚本監督。私も友人から「傑作」と聞いて『鉄男』をビデオで観たのだが、あまりのシュールさに全くついて行けず、15分で挫折した。それから役....... [続きを読む]
受信: 2005/11/25 09:30
» ヴィタール 今年の134本目 [猫姫じゃ]
ヴィタール
意味不明。
なんなの?なんか、よくわからないお話し。 難解、なのかな??
塚本晋也 ね、「鉄男 TETSUO 」は見たわ。
でも、あたしには、あんまり合わない。ってことで、見ず嫌いかなぁ、、、
お話しは、難しすぎて、簡単すぎて、...... [続きを読む]
受信: 2005/11/25 12:54
» **彼岸への道程のトランジット〈 ヴィタール 〉** [日刊【考える葦】Returns]
ようやくのこと、塚本晋也監督の〈 ヴィタール 〉を観る。 今までの作品群も説明しにくい解りにくい映画達だったが、こいつもまたなんだか解らなかった。というか、今までの中で、最強の作品だった。... [続きを読む]
受信: 2005/11/30 23:22
» 映画評「ヴィタール」 [プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]]
☆☆☆(6点/10点満点中)
2004年日本映画 監督・塚本晋也
ネタバレあり [続きを読む]
受信: 2005/12/05 15:15
» 「ヴィタール」 [こだわりの館blog版]
特集【日本映画を語ろう!】
【2004年の正月映画】第2弾は渋谷アミューズCQNの柿落とし作品でもありました
塚本晋也 の「ヴィタール」。
劇場の柿落としが塚本晋也作品とはスゴイ事するもんだなと当時は思いました。
でも新しい映画館だから物珍しさもあって混んでるだ... [続きを読む]
受信: 2006/02/07 21:24
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