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2005/11/24

ヴィタール

製作年:2004年
製作国:日本
監 督:塚本晋也

医学生の高木博史は交通事故によって瀕死の重傷を負うが、なんとか一命を取り留めた。だが、一切の記憶を失ってしまっていた。何故か医学書にだけは興味を示すのであった。やがて彼は大学の医学部に入学する。2年生となり必須科目である解剖実習が始まると、その世界に没頭していくのであるが…。

いったいどこまでが現実で、どこまで記憶で、どこまでが幻想であるのか。その境界線が定かではなく、大いに困惑する。四本の煙突は何を意味しているのか? 黒い染みらしきものは一体なにか? 謎は深まるばかりで容易に答えは見つからない。

岩、木、水、砂と剥き出しとなった元素が、肉体と対峙する。彼岸のような海辺で繰り返される痛みが伝わってくるような女のダンシシーンも強烈に脳裏へ焼きついている。映像表現が苛烈である。

解剖シーンがもっと生々しく映るのではないかと予想していたが、それほどでもなかった。模型を見ているような無機質なものを感じる。

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