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2005年11月

2005/11/29

オペレッタ狸御殿

製作年:2004年
製作国:日本
監 督:鈴木清順

“がらさ城”城主の安土桃山は美も富も名声も全て一番を追求していた。ある時、切支丹の予言者、びるぜん婆々から城主の世継ぎである彼の息子、雨千代が間もなく父の美しさを凌ぐという予言を聞く。唖然とした安土桃山はかつての妻と同様に迷えば生きて帰れないという霊峰・快羅須山へ雨千代を棄てようと決意するが…。

相変らず鈴木清順監督の世界は面白い。狩野派、ダ・ヴィンチ、ダリ、歌舞伎、能など、あらゆるな芸術を無節操に融合させており、何も考えずきらびやかな映像を見ているだけで楽しい。最初は違和感の残った書割風の背景もやがて自然に感じてしまうところが不思議だ。

チャン・ツィイーの踊りがやはり素晴らしい。踊りに入る前の形の良さがが「LOVERS」(2004)の太鼓打ちの場面を想起させる。

薬師丸ひろ子の声の響きが「セーラー服と機関銃」(1981)や「探偵物語」(1983)の頃と変わっておらず、感慨深く聴き入る。

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2005/11/28

ザ・インタープリター

製作年:2005年
製作国:アメリカ 
監 督:シドニー・ポラック

アフリカのマトボ共和国出身のシルヴィアは現地のクー語の通訳として5年前からニューヨークの国連本部で働いていた。ある時、彼女はマトボの独裁的なズワーニ大統領暗殺計画にまつわる会話を偶然聞いてしまう。ズワーニは民主化を目指す多くの活動家を虐殺した罪に問われて国連本部で演説することになっていたが…。

久々にポリティカル・サスペンス映画の醍醐味を味わう。細部が丁寧に作られている。シドニー・ポラック監督の端正な演出が素晴らしい。クー族の復讐に関する逸話が効果的であり、見事にクライマックスへの伏線となっている。気候の表現も絶妙。風は遠い記憶を呼び起こし現在へ運んでくれるものだし、雷雨はシルヴィア(N・キッドマン)を暗殺しようとする凶事を予感されるものとして登場してくる。

アカデミー賞主演賞獲得者であるN・キッドマンとS・ペンの演技力は期待通りのものであった。二人の距離感の取り方がいい。最初は川の対岸にいるように正反対の価値観を持つ二人だったが、対立しながらも互いに共感し合っていく感情の移り変わりを繊細に演じている。特にシルヴィアの自宅と彼女を反対側のビルから監視するケラー(S・ペン)とで行う電話の場面はうっすらとした官能性を漂わせ大いに感心する。

唯一惜しまれるのは、ケラーを支えるトッド捜査官役のキャサリン・キーナーに活躍の場が少なかったことである。せっかくの存在感が惜しまれる。

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2005/11/27

靴に恋して

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製作年:2002年
製作国:スペイン
監 督:ラモン・サラサール

スペイン、マドリッド。高級靴店の店員をしている23歳のレイレ。キャバレーの雇われママをしている49歳のアデラ。アデラの娘で25歳になる知的障害者アニータ。タクシードライバーをしている43歳のマリカルメン。高級官僚の妻である45歳のイザベル。5人の女性たちはそれぞれの運命を交錯させていくが…。

5人の女性の生活が無関係に並べられて語られていく。その5人がクライマックスに近付くと、ひとつの関係へ収斂されていく。その繋がり方も微妙な距離感を持っているので、実に自然に見える。また、最後に全員がハッピーエンドを迎えるわけではない。苦い思いを抱いたまま終っていく者も居る事によって、深い余韻を残すことになった。

彼女たちを繋ぐ場面の移動で、歌や飛行機、街の音などが絶妙に使用させている。そのために物語の流れがスムーズになり、見事な場面展開となっている。

恋に破れたものが苦しい迷いの時間を経て、新たに自分の人生を立て直していく様を優しく描いている事にも好感を持つ。

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2005/11/26

香港国際警察 NEW POLICE STORY

製作年:2004年
製作国:香港/中国 
監 督:ベニー・チャン

香港のアジア銀行が襲撃された。その一味は犯行後、自ら警察へ通報し、駆けつけた警察官たちを重装備で返り討ちに遭わせる。香港警察のチャン警部は一味のアジトを特定し、ただちに特捜部を率いて現場へ向かう。だが、残忍な罠が仕掛けられチャンの部下たちは次々と殺されてしまうのだが…。

毎晩泥酔し薄汚い路地裏を徘徊している。ここまで人生のどん底に落ちた役を演じたジャッキー・チェンを見たことがない。それだけでも彼の意気込みが伝わってくる。ユーモアは極力抑えられ、一つ一つのアクション場面に情感が込められている。それが鑑賞後も深く胸に残り続けている。と言ってもレゴ会場での格闘シーンなど、いつもながらの趣向が凝られていてJ・チェンは健在だ。

犯人役のダニエル・ウーもジャッキーを助ける謎の男のニコラス・ツェーも、ジャッキーに父性を求めているところが興味深い。現実でも香港若手スターに手を差し伸べているジャッキーの姿に重なって見える。

「罪を憎んで人を憎まず」というチャン警部(J・チェン)の言葉がクライマックスへ見事に繋がっていき、そのことでチャン警部自身も救われるという展開も鮮やかだった。

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2005/11/25

サイドウェイ

製作年:2004年
製作国:アメリカ/ハンガリー
監 督:アレクサンダー・ペイン

小説家になる夢を捨てきれない中学校の国語教師マイルス。独身生活を楽しみながら、ついに結婚することになった落ち目のTVスター、ジャック。二人は学生時代からの親友で、結婚前の最後の旅行を男2人で楽しもうと、ワイン好きのマイルスはカリフォルニアのワイナリー巡りの旅へジャックを連れ出すが…。
第77回アカデミー賞で脚色賞を受賞。

マイルス(ポール・ジアマッティ)が語るピノ種ワインのこだわりは彼の人生観そのものだ。そしてマヤ(ヴァージニア・マドセン)が語る「ピークを境にワインはゆっくり坂を下りはじめる。そんな味わいも捨てがたいわ」という台詞も良かった。ワイン談義に人生の価値観が重なる。そんなところが絶妙に巧い。

ドアをノックされて目覚めるマイルスから映画は始まり、マイルスがマヤのアパートのドアをノックするところで映画は終る。受動的に生きていた彼が、能動的になったと感じさせる見事な幕切れです。

ロルフ・ケントのジャズを基調とした音楽も心に残る。

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2005/11/24

ヴィタール

製作年:2004年
製作国:日本
監 督:塚本晋也

医学生の高木博史は交通事故によって瀕死の重傷を負うが、なんとか一命を取り留めた。だが、一切の記憶を失ってしまっていた。何故か医学書にだけは興味を示すのであった。やがて彼は大学の医学部に入学する。2年生となり必須科目である解剖実習が始まると、その世界に没頭していくのであるが…。

いったいどこまでが現実で、どこまで記憶で、どこまでが幻想であるのか。その境界線が定かではなく、大いに困惑する。四本の煙突は何を意味しているのか? 黒い染みらしきものは一体なにか? 謎は深まるばかりで容易に答えは見つからない。

岩、木、水、砂と剥き出しとなった元素が、肉体と対峙する。彼岸のような海辺で繰り返される痛みが伝わってくるような女のダンシシーンも強烈に脳裏へ焼きついている。映像表現が苛烈である。

解剖シーンがもっと生々しく映るのではないかと予想していたが、それほどでもなかった。模型を見ているような無機質なものを感じる。

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2005/11/23

シン・シティ

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製作年:2005年
製作国:アメリカ 
監 督:ロバート・ロドリゲス/フランク・ミラー

まず斬新な映像表現に感服する。「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」(2004)の時にも感じたが、まるでコミックそのままのような質感を背景に俳優達が存在するミステリアスな映像に魅了された。殺戮シーンなどもふんだんに登場するが、生々しさはなく詩情すら感じられる。

こうした映像もさることながら、エピソードの配置にも唸らされた。特別監督として本作品にも参加しているQ・タランティーノ監督の「パルプフィクション」(1994)を想起させる時制を交錯させて複数のエピソードをつなぐ構成が素晴らしい。そして、プロローグとエピローグには、本筋と絡まないジョシュ・ハートネットを用意しているところも絶妙であった。

豪華な俳優陣もそれぞれ個性にあふれ、映画を盛り上げている。その中でもデヴォン青木演じたミホが異彩を放つ。日本刀を構えたときの形の良さ。無表情な佇まい。鋭い視線。とてもクールであった。

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2005/11/22

50回目のファースト・キス

製作年:2004年
製作国:アメリカ 
監 督:ピーター・シーガル

ハワイの水族館で獣医として働くヘンリーは観光客を相手につかのまの逢瀬を楽しんでいた。ある時、偶然に入ったカフェでルーシーという女性に出会う。意気投合した二人は翌日また同じカフェで再会しようと約束した。次の日の朝、ヘンリーが声をかけると、彼女は別人のように冷たい他人行儀を取るのであるが…。

ルーシー(ドリュ・バリモア)に病気のことを勘付かせないように、父と弟が同じ一日を何度も繰り返して演じて見せる。しかし、ヘンリー(アダム・サンドラー)はビデオテープを作って彼女に事実を教え、そこから新しい生涯を送らせように画策する。現状をなかったことのように誤魔化して生きてみても何も始まらない。現状は現状として認め、そこから何が出来るか考えてみることが大切ではないか。その思いでラストシーンを見ると実に感慨深い。

水族館の仕事仲間、ルーシーの弟、カフェのコック、10秒で記憶をなくしてしまう入院患者など傍役にユニークな人物をずらりとそろえ、メインプロットとは別に大いに笑わせてくれる。この辺の層の厚みにハリウッド映画の成熟を感じる。だか、そうした笑いだけでなく、ルーシーの父親やカフェのおばさんのように愛情深い人物も配置されていて、大いに感心させます。

ルーシーがヘンリーに別れを告げる場面では、土砂降りの雨を降らせて彼らの哀しさを強調させている。そして、ビーチボーイズの歌の使い方など細部も充実しておりました。

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2005/11/21

Shall we Dance ? シャル・ウィ・ダンス ?

製作年:2004年
製作国:アメリカ
監 督:ピーター・チェルソム

シカゴで遺言書作成を専門にする弁護士ジョン・クラークは、高級デパートに勤める妻と二人の子供たちに囲まれ幸せに暮らしていた。だが、単調な毎日を繰り返すことで空虚感を抱き始めていた。ある時、帰りの通勤電車から外を眺めていると、ダンス教室の窓辺に物憂げに佇む美しい女性に目を留めるが…。

箱へ入れられる形となるようなプレゼントは何も欲しいものがないという冒頭の台詞が良い。ここでジョン(リチャード・ギア)の人生の欠落感を観る者に感じさせる。

何故、家族に社交ダンスをしていることを秘密にしていたのか? そして、家族に知れた途端にダンスをやめようとしたのか? ジョンにとってダンスは日常生活でなく異世界の出来事だったのだろう。家族とは共有できない愉しみを見出したことで、彼は人生を再生していくのである。だが、家族の視線を感じた時、夢の時間が終ってしまったと感じたのであろう。

主役3人もいいのだが、スタンリー・トゥッチやリチャード・ジェンキンスなどの傍役も充実している。彼らが魅力的に存在して、映画を豊かにしてくれる。

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2005/11/20

炎のメモリアル

製作年:2004年
製作国:アメリカ
監 督:ジェイ・ラッセル
出演:ホアキン・フェニックス ジョン・トラボルタ
   ジャシンダ・バレット ロバート・パトリック

ボルティモア消防署に勤務する消防士ジャック・モリソンはハシゴ車隊に所属している。ある時、穀物倉庫で発生した火災現場へ出動する。取り残された一人の男性を窓からロープで脱出させた直後、爆発に巻き込まれ、自力での脱出が不可能な状況に陥る。救出を待つ彼の脳裏に懐かしい日々が蘇ってくるのだが…。

消防士が主人公の映画というと「バックドラフト」(1991)や「リベラ・メ」(2000)が想起されます。本作品がそれらの映画と決定的に違うのは、放火犯との攻防というようなミステリー的興趣を取り入れることなく、実直に消防士の人生を描いていることです。決して特別な人間ではない彼らが今日もどこかで危険な任務にあたっている。そのことを大いに感じさせます。

回想形式でジャック・モリソン(ホアキン・フェニックス)の生涯が綴られている。その消防士仲間達との日常風景が良かった。いたずらをしたり、酒場で大騒ぎをしたり、喧嘩をしたり。こうした描写の積み重ねが彼らと観客の結び付きを強固にしていく。そして事故が起きて仲間を失うと、彼らと同様に観る者へ胸をえぐるような哀しみを与えるのだ。

ジョン・トラボルタが素晴らしかった。いつもの強烈な個性を抑えて、人間味あふれる上司を好演していた。

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2005/11/19

コンスタンティン

製作年:2005年
製作国:アメリカ 
監 督:フランシス・ローレンス

悪魔を見分ける特殊能力を持ったジョン・コンスタンティンは人間界に侵食しようとする悪魔を退治し地獄へ送り返すため戦い続けていた。ある時、悪魔祓いの最中、地上を成立させている天国と地獄の均衡が崩れかけていることを感知する。同じ頃、妹の自殺に不審を抱く女刑事アンジェラがジョンに協力を依頼するが…。

ジョン(キアヌ・リーヴス)はひっきりなしに煙草を吸い続けている。しかも肺がんを患い余命1年と診断されているにも関わらずである。かつて自殺を試み2分間だけ地獄の世界を垣間見たジョンは、天国への切符を手にするために仕方なく悪魔祓いを続ける。地獄には行きたくないし、この世界にも留まりたくないという屈折した感情が煙草を吸う行為の中から浮かび上がってくる。

その彼がこの戦いの中で真の救済を見出していく。自分だけが救われたいという利己的欲求を捨てて自己犠牲の道を選び取る。そして失っていた信仰心を取り戻す。その過程が感動的に描かれているし、ここでも煙草が巧く使用されている。

すべての世界を繋ぐ媒体として水が効果的に登場している。海や湖や川を見ているとやすらぎと共に神秘性を感じるのは、そういうことが起因しているのかもしれない。

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2005/11/18

大統領の理髪師

製作年:2004年
製作国:韓国 
監 督:イム・チャンサン

1960年代の韓国。大統領官邸のある町、孝子洞で理髪店を営むソン・ハンモは、近所の人々同様、大統領のお膝元であることを誇りに思い、時の政府を妄信的に支持していた。ふとした事件をきっかけに、彼は大統領の理髪師に選ばれてしまう。緊張を強いられながらも彼は誠実に務めを果たすのであるが…。

本作品を見る前は、例えば「フォレスト・ガンプ」(1994)のように自分の意志とは関係なく権力者に気に入られ巨額の富を得る話とか、逆に権力に近くなることから増長し、権力者の失墜後手痛い仕打ちを受ける話とか、そんな物語を予感しておりました。だが、そのようなドラマとは違っておりました。

ポイントはナレーションも務めた子供の存在です。反政府デモのさなかに誕生し、北朝鮮との緊張が続くと歩けなくなくなり、大統領の葬儀の時に再び歩けるようになる。その子こそ民主主義の暗喩であると感じました。一見すると政争に巻き込まれてしまったドタバタ劇のように見えるが、もう一歩踏み込んだ作品に仕上がっている。

そして、これまでタブーとされてきた軍事独裁政権下の社会を描いたことが非常に意義深いです。ストレートにはやはり作れないのでコメディータッチになっているが、その笑いには苦味があります。

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2005/11/17

ホワイト・ライズ

製作年:2004年
製作国:アメリカ
監 督:ポール・マクギガン
出演:ジョシュ・ハートネット ダイアン・クルーガー
   ローズ・バーン マシュー・リラード

広告代理店で働くマシューは、結婚を目前に控え仕事もプライベートも順風満帆な日々を送っていた。そんなある時、故郷のシカゴへ戻ると、2年前に彼の前から突然姿を消した恋人リサらしい声を聞く。リサの本当の気持ちを確かめたくて、マシューは中国への出張を取り止め彼女の行方を探し始めるが…。

本作品はあまり前情報を仕入れずに観た方が楽しめます。私は予告編を観ただけで臨んだのですが、ここから受けた印象のドラマとは全く違う展開を見せました。まずそのことに驚く。同じような物語として日本でも竹下昌男監督の「ジャンプ」(2003)がありますが、謎の仕掛けも共通している点が興味深い。

脚本が非常によくできていて、ミステリーとしてもメロドラマとしても秀逸な一本。リサ(ダイアン・クルーガー)の失踪に関して映画当初に感じていた違和感がどんどん解明されていく展開に魅了されました。

オリジナルのフランス映画「アパートメント」(1996)も観てみたいですが、現在、DVDは発売されていないようです。観られる機会を気長に待つとしましょう。

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2005/11/16

フライ,ダディ,フライ

製作年:2005年
製作国:日本
監 督:成島出

人はある境地に達すると今まで知ることもなかった風景が見えるになる。ある能力を極めれば今まで気付くことのなかった存在を認知できるようになる。

勉強、修行、訓練、なんでもそうであるが、誠心誠意打ち込むことで新たな世界が開けることって現実にあるのであろう。そんなことを、ロープを使い樹木の上へ登りきった鈴木一(堤真一)とスンシン(岡田准一)の会話の場面で思いました。

岡田准一が素晴らしい。本作品の成功要因はいくつもあるのだが、その中でも彼の存在感は上位にくるであろう。鷹の舞いの場面など実にしなやかでモダンバレーを見ているようであった。こんなにいい役者だったかと瞠目する。

単なる復讐ドラマに終らず、シリアスとユーモアのバランスも絶妙。哲学的な会話劇が深い余韻を残す。

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2005/11/15

宇宙戦争

製作年:2005年
製作国:アメリカ
監 督:スティーヴン・スピルバーグ

ニュージャージーの港湾で働くレイは別れた妻との間に息子のロビーと娘レイチェルがいた。子どもたちとの面会の日、その異変は何の前触れもなく始まった。立ちこめる暗雲から稲妻がほとばしり、落雷地点が脈打つように震動した。その地中深くから巨大な三本足の物体が姿を現し人間たちを抹殺し始めたのだが…。

原作は未読でありますが、古典とも言える作品なのでその結末を知っておりました。そういう昔ならいざ知らず今日においても、それがそのまま使われているとあれって思ってしまう。ひっかかるのは宇宙人が100万年前から侵略を準備していたと、冒頭にモーガン・フリーマンがナレーションしていることだ。いきなり攻めてきたというのならまだ分る。宇宙人はいったい何を準備していたのかという思いが残ってしまう。このあっけなさが戦争映画としての興趣を削いでしまっている。

しかし、レイ(トム・クルーズ)の精神的成長ドラマとして見れば、なかなか味わい深い。二児の父親となっても大人になりきれず、離婚しても自分の世界を守りつづけている。彼にとって妻も子供も邪魔者でしかなかったのだ。それが未曾有の事態に遭遇し、自分の真の姿に遭遇する。そして、弱いなりにも自分の娘を必死に守ろうと戦う。あのラストシーンには批判も出ているが、真の家族を取り戻す話と考えれば納得できる終わり方だ。それは近年のスピルバーグ作品の一貫したテーマである。

レイチェル(ダゴタ・ファニング)が喘息でパニックに陥ったとき、自分の腕を組んでスペースを作る場面が最初に出てくる。それは彼女の孤独さを感じさせる。それが後半の地下室の場面になると、父の腕の輪の中に彼女が抱かれているようになる。二人の関係変化を感じさせてなかなか巧い。

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2005/11/14

アイランド

製作年:2005年
製作国:アメリカ
監 督:マイケル・ベイ

2019年。大気汚染から守られ、管理の行き届いた安全で快適な巨大施設で暮らす人々がいた。彼らの夢は、地上最後の楽園といわれる“アイランド”行きの抽選会に当たることであった。ある時、リンカーンは換気口から入ってきた一匹の蛾を見て疑念を抱き独自に調査を進めるが…。

非常に興味深い設定ではあるが、ドラマの中でうまく消化しきれていないのではないかという思いが残る。無機質な近未来社会というと「未来世紀ブラジル」(1985)や「ガタカ」(1997)を想起させるが、主人公たちの不条理な世界に苦しむ感情描写という点で本作品は物足りない。逃亡者としての逼迫感も不足している。

とはいえ、ハイウェイでのカーアクションは大いに見せる。圧倒的な臨場感を持つ映像を堪能する。本作品でも出てきたが、ハイウェイの対抗車線を逆走するシーンはカーアクションの定番である。観客を現実社会から遊離させ非日常性世界へと誘う格好の入り口なのであろう。

傍役のスティーヴ・ブシェミ、ジャイモン・フンスーなどが絶妙の存在感。それぞれに持ち味を発揮している。

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2005/11/13

海を飛ぶ夢

製作年:2004年
製作国:スペイン/フランス
監 督:アレハンドロ・アメナーバル

スペイン、ラ・コルーニャの海で育ったラモンは25歳のとき岩場から引き潮の海へダイブして海底で頭部を強打、首から下が不随となってしまう。以来、家族に支えられながらベッドの上で過ごさなければならなくなった。彼は想像の世界で自由に空を飛び、詩をしたためていた。こうして20数年が経つが…。

第77回アカデミー賞で外国映画賞を受賞。第61回ヴェネチア国際映画祭でハビエル・バルデムの主演男優賞、審査員特別賞を受賞。

尊厳死と望むラモンもそれを止めようとする家族も、どちらが正しくてどちらが間違いということはない。それぞれが正しいのである。だから、本作品の中で延々と葛藤が続くのだ。それは尊厳死にまつわる議論そのものである。すべての正しさの中から、自分自身で正しさを選び取ることができるという事が、真の自由ではないだろうか。

ラモンの想像の中に浮かんでくる海。それこそが自由の象徴ではないか。現実に海に飛び込む事故からラモンは半身不随のなったのだが、それ行為が実に暗喩的だ。

そんなラモンをハビエル・バルデムがチャーミングに演じている。柔らかな笑顔と鋭い英知に、周囲の者たちが魅了されるのが良く分る。

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2005/11/11

ミリオンダラー・ベイビー

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製作年:2004年
製作国:アメリカ 
監 督:クリント・イーストウッド

ロサンジェルスのダウンタウンにある小さなボクシング・ジムを営む老トレーナー、フランキー。古い付き合いとなる雑用係のスクラップとボクサーを育成している。選手を大切に育てるあまり、有望株のウィリーは彼のもとを去ってしまう。そんな時、31歳の女性マギーがフランキーに弟子入りを志願するのだが…。

第77回アカデミー賞で作品賞、監督賞、ヒラリー・スワンクの主演女優賞、モーガン・フリーマンの助演男優賞の4部門を受賞。

この脚本は絶妙に考え抜かれたエピソードの配置になっており大いに魅了された。ありきたりな展開で逃げていないところが秀逸です。特に感心したところがあります。故郷の母や妹から冷たい仕打ちを受けて打ちひしがれているマギー(ヒラリー・スワンク)。その帰り道のガソリンスタンドで、彼女は犬を連れた少女を見つめます。私はそこで温もりのない家族の変わりにマギーが犬を飼うのだろうという次のドラマ展開を予想しました。しかし、それは大きく外れます。ここは後半のテーマに繋がる重大な起点であったのです。他にも色々とあるのですが、このような伏線の張り方に舌を巻きました。

クリント・イーストウッド監督の充実ぶりにも驚嘆する。成熟の極みであります。これならアカデミー賞受賞も納得です。罪の意識を背負って生きていくというテーマは、前作「ミスティック・リバー」(2003)を継承していくものだ。

モーガン・フリーマンのナレーションも効果的であった。その絶妙な間合いが深い余韻を残す。幕切れになって語りの意味が明らかになり感銘が深まります。

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2005/11/10

トニー滝谷

製作年:2004年
製作国:日本 
監 督:市川準

幼い頃から一人でいることが当たり前だと思って生きてきたイラストレーターのトニー滝谷が、15歳年下の小沼英子に恋をして、結婚する。最愛の女性と過ごす毎日は、これまで味わったことのない幸福をトニーにもたらした。唯一、きれいな服を目にすると買わずにはいられない英子の行為を心配するのであったが…。

100着以上保管されている英子(宮沢りえ)の衣裳部屋。それがトニー滝谷(イッセ-尾形)の心のありようを象徴している。服が無くなると今度は亡き父のトロンボーンや古いレコードが置かれ、そして最後は空っぽになっていく。その部屋に入り妻の服を試着していた久子(宮沢りえの二役)が突然泣き出してしまったのは、滝谷の哀しみの心が伝染してしまったからではないか。

“小説を見る”という実験性の強い形式の作品である。原作を未読なのではっきりと分らないが、小説の原文を西島秀俊が抑揚なく語り、その一部を俳優が呟く。そして、水平に横に動いていくキャメラ。その異質感が全編貫く。

坂本龍一の音楽はいつもながら素晴らしい。ピアノの音色がポツリポツリに心に響き深い余韻を残す。

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2005/11/09

四月の雪

製作年:2005年
製作国:韓国 
監 督:ホ・ジノ

コンサート会場の照明チーフディレクターを務めるインスの元に、妻の交通事故の知らせが届く。彼女が搬送された海岸沿いの小さな町サムチョクの病院へ駆けつけると、その廊下に夫が交通事故に遭ったという女性ソヨンが独り打ちひしがれていた。事故に遭った時、インスの妻とソヨンの夫は同じ車に乗っていたのだが…。

ドラマの幕開きは携帯電話の着信音から始まり、エピローグも着信音から始まっていく。こうした構成の巧さにまず感心する。この他にも本作品の中で携帯電話が何度も登場してくる。電話連絡だけでなく、写真を撮ったり、不倫の事実を確認するメールであったりと、ドラマの起点として携帯電話は得難いアイテムとなっている。

互いの配偶者が不倫していることが原因で男女が出逢う映画というと、「ランダム・ハーツ」(1999)や「花様年華」(2000)など近年でも多く取り上げられた設定である。こうして繰り返し取り上げられるのは、最初に敵意を持つ二人が好意を抱くまでの心理変化が劇的であるからではないか。

そのような心情をホ・ジノ監督は繊細に描いてみせる。事故を知った二人の気持ちが驚き、怒り、憎しみ、共感、好意、欲望、逡巡、苦悩へ刻々と変わっていく様を言葉少なに映像で見せていくところに感銘を受ける。

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2005/11/08

Be Cool ビー・クール

製作年:2005年
製作国:アメリカ
監 督:F・ゲイリー・グレイ

映画プロデューサーとして成功を収めたチリ・パーマーは自分の意志が貫けないハリウッドに嫌気が差しはじめていた。ある時、インディーズ・レーベルを経営する友人トミーが、リンダという無名のシンガーを一緒に売り出そうという話を持ちかけられる。ところが、トミーはロシア・マフィアに射殺されてしまうのだが…。

これは思った以上によく出来ていた。「ゲット・ショーティ」(1995)の続編ということで、どこか間延びしたところがあるのではと危惧していたが、嬉しい具合に外れてくれた。基本的なドラマ展開は前作同様で「俺を見ろ」の決め台詞でいつの間に自分のペースに巻き込むチリ・パーマー(J・トラボルタ)も健在である。映画撮影という全体像の把握が難しい前作よりずっと分かりやすくなっている。

ゲスト出演者の豪華さもポイントのひとつ。エアロスミスのスティーブン・タイラーが本人役でコンサートを行い大いに盛り上げるし、意外なところにトム・ハンクスやニコール・キッドマンが出てくるのもおかしい。そして、本作品の見所であるJ・トラボルタとU・サーマンのダンスシーンでピアノを弾いていたのが大御所セルジオ・メンデスであった。こういう人選が楽しくさせる。

そうした中で、歌手として成功を目指すリンダ役のクリスティン・ミリアンがいい。あまり馴染みのない彼女がビッグネームに囲まれ役柄と同化して精一杯演じているところに好感が持てます。

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2005/11/07

イン・ザ・プール

製作年:2005年
製作国:日本
監 督:三木聡

伊良部総合病院の精神科医・伊良部一郎はいつもヒョウ柄のシャツとブーツに白衣を羽織った怪しげな男。患者の話など聞かず勝手に自分のことばかり話している。そんな男なのに何故かストレスが原因で奇妙な病気に苦しむ患者たちが、次々と診察室に駆け込んでくる。伊良部は珍妙な診療で患者達を振り回してしまうのだが…。

あえてこうした構成にしたのは三木聡監督の意図であったようだが、それがあまり成功していない。これならオムニバス形式にして、一人の患者の顛末を続けて見せてくれた方がずっと明瞭になったことだろう。松尾スズキが演じる伊良部医師のキャラクターはこのままでも良いが、彼が患者の症状回復の場には関わっていて欲しい。

原作を未読なので比較できないが、“継続性勃起症”の田口(オダギリジョー)のように勝手に一人で暴れているうちにという形はどうも収まりが悪い。二人が別れた妻の職場へ訪れる場面がポイントとなるべきであった。

良かったのは、あくまで患者が接するときだけ伊良部医師が出てくるようにしているところ。下手に伊良部医師の私生活を描いたりすると収拾がつかなくなったであろう。

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機動警察パトレイバー2 the MOVIE

製作年:1993年
製作国:日本
監 督:押井守

2002年。謎の戦闘機がミサイルで横浜ベイブリッジを爆破する。それが自衛隊機であると報道されたことから、警察と自衛隊の対立を招き日本は緊張状態に陥る。警視庁特車二課の後藤は1999年、東南アジアでのPKF任務後、行方不明になっている元自衛隊員、柘植をこの事件の容疑者と特定し捜査を開始するが…。

パトレイバーシリーズといっても前作同様、レイバーが活躍するアクションは少なく、犯罪ドラマとしてゾクゾクするような興奮に満ちている。しかも特車二課のお馴染みの面々はバラバラになっており、コメディー的要素は押さえられている。

また「俺達は何を守ろうとしているのか?」というテーマ性が確固に全編貫かれて、ポリティカル・スリラー映画としても完成度は高い。「正義の戦争か、不正義の平和か」という問い掛けも深く胸に響く。事件究明を追い続けるミステリー展開もよく、荒川という陸幕調査員と後藤隊長とのやりとりも秀逸。南雲隊長の過去がドラマに絡んでくるなど大いに魅了されるドラマ展開であった。

そして、東京都内の日常生活の中に戦車が置かれているというシュールな風景にも峻然とした思いになる。

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2005/11/06

ファンタスティック・フォー 超能力ユニット

製作年:2005年
製作国:アメリカ 
監 督:ティム・ストーリー

人類の進化と宇宙嵐の関係を研究している若き天才科学者リードは親友ベンと共に、実業家ビクターの会社へ援助を求めていた。そこではリードの元恋人で女性科学者のスーと彼女の弟でパイロットのジョニーが働いていた。彼らとチームを組んで宇宙実験を実施することになったが…。

こうしたスーパーヒーロー物はしっかりとした設定にして欲しい。例えば、あれだけの特殊能力を有した四人が公然で力を発揮したのに、当局の監視を受けず自由な振る舞いをしていることが疑問に感じてしまう。ビクター(ジュリアン・マクマホン)のお抱え医師が伝染性の病気について話題にしている場面もあったので、この辺りをもう少しうまくまとめて欲しかった。細かいかもしれないが、こういうところをしっかりと創ってくれないと、映画の世界に入り込めなくなる。そういう点で「バットマン ビギンズ」(2005)はよく出来ていたと思う。

それでも興味深く見られたのは、四人+一人が思わぬ能力を持つことになり、その力とどう対応していくか、五人各々違って描写されているからであろう。特に体が変質してしまったベン(マイケル・チクリス)が自分の醜さに悩むところなど大いに共感を呼ぶし、盲人の黒人女性との交情が静かに胸を打つ。

それとは対照的に心から特殊能力を楽しむジョニー(クリス・エヴァンス)の姿が微笑みを呼ぶ。彼の能天気な振る舞いは時に腹立たしく感じるが、その陽気さは湿りがちなこのドラマを陽性に戻す。

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2005/11/04

39 刑法第三十九条

製作年:1999年
製作国:日本
監 督:森田芳光

大学で心理学の研究をしている精神鑑定人の小川香深は、精神医学者の藤代の助手として司法精神鑑定に参加することになった。若い夫婦の殺害事件で逮捕された劇団員の柴田容疑者は犯行当時の記憶がなく殺意を否認していた。そこで国選弁護人・長村が被告の精神鑑定を請求したのだったが…。

本作品が見応えあるのは、柴田(堤真一)の事件の謎を追いかける展開を縦糸に、母との関係、事件を起こした父の記憶などに悩む香深(鈴木京香)の私生活が横糸になって、奥深いドラマ構成になっているためである。そして、「心神喪失者の行為は、罰しない」「心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する」という刑法を激しく糾弾するテーマ性も鋭く胸を突く。

出演者たちの巧みな演技にも感心した。多重人格を見事なくらいに演じ分けた堤真一。手の震えなどのディティールが活かされている。藤代教授を演じた杉浦直樹と、刑事役の岸部一徳も個性的であった。

森田芳光監督の食べ物に関する目配りはいつもながら見事である。香深の食卓にならぶ食べ物の異質さ。例えば洋菓子だけが何種類も並んでいたりして、普通に見ていると見逃してしまうがそのバランスの悪さは特筆ものである。そこに母(吉田日出子)の心にありようが映っている。

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2005/11/03

グッドモーニング・バビロン!

「グッドモーニング・バビロン!」★★★★(DVD)
1987年イタリア フランス アメリカ
監督:パオロ・タヴィアーニ
   ヴィットリオ・タヴィアーニ
出演:ホアキン・デ・アルメイダ 
   ヴィンセント・スパーノ
   オメロ・アントヌッティ グレタ・スカッキ

1913年頃のトスカーナ地方。ボナンノ親方の合図で幕が外され “奇跡の聖堂"の修復が完成する。この仕事がボナンノ家の最後のものとなった。重なる借金にボナンノは引退を決意する。末息子のニコラとアンドレアは家業を続けようと主張し、腕を磨く意味でもアメリカへ出稼ぎに行くことを父に懇願するが…。

夢を作り上げることの素晴らしさ。無の状態から一つ一つ細かいディティールが積み重ねられ作品が創造される。そして、それが後々まで残されて、見る者に絶え間ない感動を呼ぶ。クライマックスに見知らぬ子供たちのためにカメラを回すシーンと彼らが修復した奇跡の聖堂が続けて登場するのは、そうしたことで繋がっていると感じました。

「我々は平等でない」という台詞が繰り返される。仲良く苦労を共に耐え忍び立派な作品を作り上げる兄弟二人であるが、1人が幸運を掴むと、一人は不幸に見舞われる。軽快にテンポ良く進んでいく話だが、この台詞から悲劇を予感させる。

後半になって兄弟の確執から和解までの流れが駆け足になってしまったのが惜しまれる。それまでの展開が良かっただけに、そこだけドラマの総集編を見ているようであった。

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2005/11/01

ピアニストを撃て

製作年:1960年
製作国:フランス
監 督:フランソワ・トリュフォー

夜のパリの裏町。誰かに追われた男はカフェに逃げ込む。男はその店のピアノ弾きシャルリの長兄シコーだった。シコーは次兄のリシャールと共に山高帽の二人組と組んで強盗を働いたが、その金を二人占めしたために追われていたのだった。そんな兄をシャルリは門前払いにするが…。

シュルリが関係していく女性達が次々と命を落としていく。特別に彼が悪いのではないか、結果的にそうなってしまう。彼が虚無的になっていくのは仕方ないだろう。

それにしてもドラマ展開の突飛さに唖然となる。無理に犯罪ドラマを組み込んだようでしっくりこない。シャルリが店主のプリヌを殺害してしまうところなど、どうしても無理な感じが残る。

そもそもの発端の事件もなんといい加減なことか。どこかユーモラスでのんびりしたところがあり、独自の味わいが生じていることも間違いないと思うが、空回りしている感じの方が強い。

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