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2005/10/01

ムッソリーニとお茶を

「ムッソリーニとお茶を」★★★★(BS)
1998年アメリカ イタリア 監督:フランコ・ゼフィレッリ
出演:ジョーン・プロウライト シェール
   ジュディ・デンチ マギー・スミス

1935年。イタリア、フィレンツェ。在伊英国人で服地商パオロの秘書メアリーは、パオロから彼の私生児ルカを英国紳士に育てて欲しいと頼まれる。メアリーは困惑しながらも友人の芸術家アラベラ、そして元大使の未亡人レディ・レスターを筆頭とする英国貴婦人グループの協力を得て、彼の教育を始めるが…。

頑な思いは、時に苦難の道を選んでしまう。自分がいくら正しい行為だと思ってみても、時代がそれを許さないときがある。どこかで客観的に自分とその世界を見つめることが必要なのであろう。

直接的な戦争の場面があって驚いた。F・ゼフィレッリ監督とこの題名のイメージから、もっと優美で穏やかな世界を予想していたが、いい意味で裏切られた。監督の自伝的要素に満ちた作品だった。

興味深かったのは、イギリス人に友好的だったイタリアが、第二次世界大戦を契機に反英へ傾いてしまうところ。成人したルカがかつてイギリス人の住んでいたシラー荘を訪ねたときに女主人の表情、言葉使いに、ゾォーとする思いが残る。国同士の友好関係はなんと危ういものか。

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