微笑みに出逢う街角
製作年:2002年
製作国:カナダ/イタリア
監 督:エドアルド・ポンティ
家事やパートの仕事を黙々とこなすオリビアの唯一の楽しみは絵を描くこと。写真家のナタリアは戦場でのスクープ写真で『TIME』誌の表紙を飾る。チェロ奏者のキャサリンは夫や娘と離れ服役を終えて父親が出所するのを待ちわびていた。それぞれに悩みを抱えた3人の女性だったが…。
彼女たちを幸せへと導く天使の微笑み。ひょっとすると我々人間すべてに天使は微笑んでいるのかもしれないが、気付いていないだけかもしれない。3人の女性たちはそれに見つけた。そして、自分の無垢なる気持ちを取り戻し、新たな境地へ旅立っていく。
豪華極まるキャスティングがすごい。ヒロイン三人もいいが、彼女たちと相対するピート・ポスルスウェイト、クラウス・マリア・ブランダウアー、マルコム・マクダウェルが味わい深い存在感を見せる。ジェラール・ドパルデューも温かみのある人物造形となっていたが、もう少しドラマと絡んでほしかった。
そして、ひとつひとつの音が余韻深く響くズビグニエフ・プレイスネルの音楽が忘れ難い。クシシュトフ・キエシロフスキー監督の「トリコロール」シリーズを想起させます。
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コメント
初めまして!御挨拶もかねてTBさせていただきました!
投稿: 伽羅 | 2005/12/04 22:45
TBありがとう。
音楽はよかったですね。
ああ、トリコロールの人だったんですか。
なるほどね。
投稿: kimion20002000 | 2006/01/12 01:21