ピエロの赤い鼻
製作年:2003年
製作国:フランス
監 督:ジャン・ベッケル
原作:ミシェル・カン
出演:ジャック・ヴィユレ アンドレ・デュソリエ
ティエリー・レルミット ブノワ・マジメル
14才のリュシアンは父親のジャックが毎週日曜にピエロの真似事をする事に嫌悪感を抱いていた。教師の父がみんなの笑いものになる事が我慢できないのだ。ある時、お祭り会場で不機嫌そうにピエロ姿の父親を見つめるリュシアンに、ジャックの古い親友・アンドレが声をかけるが…。
何よりも尊い精神とは、我欲を捨てて自分の大切なものを守るために生きること。その為に本作品の中で二人の男が命を落としてしまう。彼らに守られた者、そして本作品を観る者にも高貴な思いが残り続ける。
尊い犠牲を払った人に対し守られた者ができることは、その人を悼みいつまでも憶え続けることしかない。その遺志を受け継いでいけば、その死は無駄でなくなる。
本作品で、どうしても気になってしまうのは、50歳を過ぎたジャック・ヴィユレやアンドレ・デュソリエが、戦争中の青年時代まで演じていること。舞台劇ならいざ知らず、無意識のうちにリアリティーを求めてしまう映画ではどうしても厳しいものがある。この二人では若気の至りという感じが薄れてしまう。
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