機関車先生
製作年:2004年
製作国:日本
監 督:廣木隆一
昭和30年代。瀬戸内海に浮かぶ小島、葉名島。吉岡誠吾は島唯一の小学校、水見色小学校に臨時教師として赴任する。誠吾は剣道の試合の事故で話すことができなかった。7人の生徒たちはすぐに“口きかんから機関車先生や”といってあだ名をつける。機関車先生と子どもたちは信頼と絆を強めていくが…。
エピソードがただ並んでいるだけで、ひとつひとつに繋がりがない。例えば、疎遠となっている祖父との関係、子供たちの交流、剣道への復帰などいいドラマになる素材は揃っている筈なのに、掘り下げ方が浅く平板に流れてしまった。
そんな中で、校長先生(堺正章)が子供達に話してきかせる「なぜ戦争が起きるのか」が強く心に残る。それは、国と国の問題ではなく、人間の心の中にある憎しみが原因なのだということに深く感銘を受ける。あまり映画では見ない堺正章だが、なかなか好演している。
あまり前情報を知らなかったので、エンドクレジットで監督が廣木隆一と知って驚いた。こういうタイプの作品も撮るんだ。
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