69 sixty nine
製作年:2004年
製作国:日本
監 督:李相日
原作:村上龍
出演:妻夫木聡 安藤政信 太田莉菜 金井勇太
1969年、佐世保北高校3年のケンは仲間のアダマやイワセと屋上で掃除をサボっているとき、フェスティバルの開催を思いつく。さっそく映画を撮影するのに必要なカメラの調達のため、北高全共闘のアジトに出向く。ひょんな成り行きからケンは“バリケード封鎖”を決行することになるが…。
1969年とは政治や芸術を通してユートピアを夢見ることができた最後の時間だったのではないか。本作品にはその時間の余韻が色濃く描かれている。
我々は既に夢見るようなユートピアなどどこにも存在しないことを知ってしまっている。自分の生きるこの土地を自分の精神力と行動でユートピアに変えていくのだ。クライマックスのフェスティバルの場面が眩しい。
演技者としての妻夫木聡が相変わらず良い。おどけた様子も力ある視線も画面に良く映える。父親役の柴田恭兵もいい存在感を出している。
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