ベルリン・フィルと子どもたち
製作年:2004年
製作国:ドイツ
監督:トマス・グルベ エンリケ・サンチェス・ランチ
出演:サー・サイモン・ラトル
ロイストン・マルドゥーム
スザンナ・ブロウトン
2003年1月。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者兼芸術監督に就任したサー・サイモン・ラトルの呼び掛けで新たな教育プロジェクトがスタートした。それは、地元のごく普通の子どもたちがバレエの名曲“春の祭典”を踊るものであった。そして出身国や文化の異なる子ども達250名が集められたが…。
何故、おちこぼれと言われる子供たちが、大人たちのいうことを聞かず騒いだり反抗したりするのか。その理由が本作品を観ていてよく分かった。大人たちに不信感を抱き将来への夢を持ちえない子供たちは真剣に自分に向き合うこともなく無規則な行動で自信のなさをごまかしてしまうのだ。この子供たちは日本にもたくさんいると思う。そのことがひとつ。
一つのことを真剣になって取り込むことの素晴らしさ。それが子供たちを大きく成長させる。それは子供だけでなく大人にも通じる真理です。形を変えた周防正行監督の「Shall We ダンス?」(1996)だと思います。
集中力を欠いていた子どもたちへ時に厳しく時に粘り強く指導を続ける振付師のロイストン。音楽の素晴らしさを子どもたちに訴える指揮者ラトル。彼らの箴言に満ちた言葉が続く。一度観ただけでは覚えきれないくらい。何度も繰り返し観たい作品だ。
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コメント
はじめまして。
期待した以上の映画で、
私も何度も繰り返し観たいと思いました。
TBさせて頂きます。
投稿: ふるふる | 2005/09/28 20:18