五線譜のラブレター DE-LOVELY
製作年:2004年
製作国:アメリカ
監 督:アーウィン・ウィンクラー
1920年代のパリ。コールは美しい年上の女性リンダと出会う。お互いに惹かれ合う2人は交際をスタートさせるが、ほどなくコールは自分がゲイであることを告白する。彼の音楽の才能と優しさを確信していたリンダは、そのことを承知した上で結婚を決意する。2人はヴェネチアへ移り新婚生活をスタートさせるが…。
コール・ポーター(ケビン・クライン)とリンダ(アシュレイ・ジャッド)の互いの想いの象徴として、バラの花とシガレットケースが効果的に使われておりました。
本作品がありきたりな愛妻物語で終っていないのは、コール・ポーターがゲイであったということによる。二人の絆が時に強く時にもろくなり、その危うさがポイント。コール・ポーターの作った「夜も昼も」など現在でもジャズのスタンダード・ナンバーとなっており今も輝きを失わない。その華やかなショービジネスの裏側にある寂寥感も感じられ、ずっしりと心に残る。
ナタリー・コール、エルヴィス・コステロ、シェリル・クロウら大物ミュージシャンが劇中でポーターのナンバーを披露する。彼らが直接的にはドラマに絡まず、黒子に徹していたのがクールであった。
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