サマリア
製作年:2004年
製作国:韓国
監 督:キム・ギドク
女子高生のヨジンは刑事をしている父ヨンギと二人暮らし。親友のチェヨンはヨジンと二人でヨーロッパ旅行に行くためと援助交際をするようになっていた。屈託ない笑顔を絶やさず男に身体を売るチェヨンに抵抗を感じながらも、彼女が心配なヨジンは見張り役として行動を共にしていたが…。
第54回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞。
予告編を見て想像していた話と全く違っていた。後半にあのような展開になっていくとは夢にも思わなかったです。このようなドラマを作るキム・ギドク監督に驚嘆したことがひとつ。
贖罪のつもりで起こした行動が、他の誰かを大いに傷つけ、それが新たな罪を生んでいく。人が生きていくことはなんと罪深いものなのか。心に血を流すような思いに囚われる。
男を殴り殺す石。自動車の進行を邪魔する石。娘の自動車教習にために黄色く塗った石。後半になって石が連動して使われている。父親のさまざまな思いの結晶がこれらの石に表現されているのであろう。このような表現方法はまことに見事なもので大いに唸らされる。
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» 『サマリア』〜<奇蹟>の映画〜 [Swing des Spoutniks]
『サマリア』
公式サイト ノベライズ『サマリアの少女』
監督:キム・ギドク出演:クァク・チミン ハン・ヨルム イ・オル
【あらすじ】女子高生ヨジン(クァク・チミン)とチェヨン(ハン・ヨルム)は大の親友。ふたりはヨーロッパ旅行の夢を... [続きを読む]
受信: 2005/08/16 21:20
» サマリア [Cinema-Absolutism]
サマリア 2005/韓国 ★★★★
監督 キム・ギドク
出演 クァク・チミン / ソ・ミンジョン / イ・オル
原題:”Samaritan Girl”=サマリア人の少女
■あらすじ■
ヨーロッパ旅行のため援助交際で資金を貯めるチェヨンと、そんな彼女を心配しつつも監視役をして手助けするヨジン。やがて現場のホテルに警察が踏み込み、チェヨンは窓から飛び降りる…
第一章バスミルダ、第二章サマリア、第三章ソナタから成る。
確かに一度、何の予備知識もなく鑑賞しただけでは... [続きを読む]
受信: 2005/08/16 21:24
» サマリア [ネタバレ映画館]
なぜだかドラえもんのキーホルダーが印象に残ってしまった。そして鑑賞後、無性に太巻きが食べたくなったのは言うまでもない・・・
何の予備知識も持たず、単に援助交際に走ってしまった二人の少女の物語だろうと高をくくっていた。ある意味純真で、大人から見た社会常識の枠にとらわれずに二人の旅行のために売春を続けるチェヨンと、MSNメッセンジャーで客と交渉し金を管理するヨジン。警察の手入れに対してもゲーム感覚で対処する二人�... [続きを読む]
受信: 2005/08/16 22:20
» 「サマリア」 [the borderland]
昨年は「猟奇的な彼女」をたまたまDVDで見たのを皮切りに、劇場で10本、DVDで3本韓国映画を鑑賞したんだけど、キム・ギドク監督の作品は見たいと思いながら見逃していました。やっと今回、韓流シネマ・フェスティバルでごった返すなか、行ってきました。ちなみにこの作品は、フェスティバルの対象作品ではありません。
ヨジンとチェヨンは2人でヨーロッパへ旅行に行くため援助交際をしている。チェヨンが身体を売り、ヨジンは後ろめたさを感じながらも、見張り役をしている。ある日、警察に踏み込まれたチェヨンは、窓から飛... [続きを読む]
受信: 2005/08/16 22:55
» 美しく綴られる少女達の純粋な関係 [人生はお伽話もしくは映画のよう]
「サマリア」 「純粋なもの」に憧れる気持ちってありませんか。特に感情や人との関係において。例えば昔は素直に言えた「好き」という言葉であっても、だんだん違う打算や [続きを読む]
受信: 2005/08/17 07:21
» 純粋すぎて痛い愛のかたち◆『サマリア』 [桂木ユミの「日々の記録とコラムみたいなもの」]
5月27日(金)名演小劇場にて
以前にも書いたことがあるが、私は巷の"韓流ブーム"に関しては、ささやかな疑問を抱いていて、韓国のイケメン俳優たちが来日する度に空港に集まって大騒ぎしている人たちをテレビで見ると、正直に言ってうんざりする。先日、名古屋でも『韓流....... [続きを読む]
受信: 2005/08/17 07:28
» 映画「サマリア」 [ミチの雑記帳]
映画「サマリア」 ★★★★☆
奇しくも昨日「花とアリス」を見たばかりだったので、この「サマリア」と【日韓女子高校生対決】のようになってしまった。
もちろん映画のテイストは全く違うが、仲良しの女子高校生独特の空気感や純粋さ、友情とも愛情ともよべるようなあやうい関係などは似ているものがあったように思う。
この作品は三つの章に分けられており、それぞれにとってもステキなタイトルが付けられている。
第一章「バスミルダ」
インドの伝説の娼婦�... [続きを読む]
受信: 2005/08/17 08:28
» サマリア/クァク・チミン、ハン・ヨルム、イ・オル [カノンな日々]
『少女ヨジンとともにめぐる旅。
その純粋なまでの残酷さが心に焼きついて離れない。』
密かに楽しみにしていたキム・ギドク監督の「サマリア」です。キム・ギドク監督作品を劇場で観るのは初めて。物語は女子高生の援助交際を題材にしているという予備知識だけはあっ....... [続きを読む]
受信: 2005/08/17 10:26
» 『サマリア』 [Rabiovsky計画]
『サマリア』公式サイト
監督:キム・ギドク
出演:クァク・チミン 、ソ・ミンジョン 、イ・オル 、
クォン・ヒョンミン 、オ・ヨン
2004年/韓国/95分
『サマリア』を東京と地方の時間差を感じながらもやっと見ること
ができました。この映画の中心とな... [続きを読む]
受信: 2005/08/17 23:39
» 『リンダリンダリンダ』 [Rabiovsky計画]
『リンダリンダリンダ』公式サイト
作品紹介『リンダリンダリンダ』
『リンダリンダリンダ』オリジナルサウンドトラック
監督:山下敦弘
出演:ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織、三村恭代
湯川潮音、山崎優子、松山ケンイチ、小林且弥
200... [続きを読む]
受信: 2005/08/17 23:40
» 「サマリア」 [るるる的雑記帳]
「サマリア」を観ました(本家・fab*funにもup、レビューは毎度微妙に中身が違います)。
[続きを読む]
受信: 2005/08/18 19:24
» サマリア [まつさんの映画伝道師]
第109回
★★★☆(劇場)
(核心に触れる文面にて、ご注意あそばせ)
人それぞれの考え方がある。
価値観がある。
倫理観がある。
それを誰が責められようか。
ソウルの女子高生チェヨン(ハン・ヨルム)は、ヨーロッパ旅行実現のために... [続きを読む]
受信: 2005/08/20 22:29
» サマリア(DVD) [ひるめし。]
この痛みを抱いて生きる
CAST:クァク・チミン/ソ・ミンジョン/イ・オル
ベルリン国際映画祭の銀熊賞(監督賞)受賞の肩書きにつられて借りてしまった。
援助交際をテーマにした3部構成で成り立っている作品。
う〜ん・・・・最初から最後までよくわからなかったわ・・・。とほほ・・・。
ヨーロッパ旅行の資金のためエンコーするなんて、そんな考えするなよ。てか学生の分際で海外旅行って発想がスゲー。
お父さんもお父... [続きを読む]
受信: 2005/10/20 20:09
» 映画「サマリア」 [ある在日コリアンの位牌]
?ハピネット・ピクチャーズサマリア
?
今、世界的に注目される監督の1人であるキム・ギドク監督。この作品でベルリン映画祭銀熊賞(監督賞)、続く『3-Iron(空き家)』でヴェネチア映画祭監督賞を制し、残りカンヌ映画祭で監督賞を取れば、3大映画祭の3冠達成と... [続きを読む]
受信: 2005/10/27 10:26
» 『サマリア』 [よんふぁ広場]
本日は、この作品について。 [続きを読む]
受信: 2005/10/29 17:49
» 「サマリア」 [NUMB]
サマリア
「サマリア」 ★★★★
SAMARIA (2004年韓国)
監督:キム・ギドク
キャスト:クァク・チミン、ソ・ミンジョン、イ・オル、クォン・ヒョンミン、オ・ヨン、イム・ギュノ [続きを読む]
受信: 2005/12/04 08:42
» NO.117「サマリア」(韓国/キム・ギドク監督) [サーカスな日々]
私たちは遠からずみんな狂ってしまうかもしれない。
韓国の「北野たけし」などと呼ばれることもあるキム・ギドク監督。いつも、「加虐と被虐そして自虐」と自ら述べているように、荒々しい問題提起の作風で物議を醸してきた。その、ギドク監督が前作「春夏秋冬そして春」では、一転して、山中の静謐な池に造形された山寺で四季の自然の中で生起する「煩悩」劇を、ひいたカメラワークで見事に描き出し、ベルリン映画祭監督賞に輝�... [続きを読む]
受信: 2005/12/05 18:57
» サマリア [しーの映画たわごと]
サマリア2004年 韓国監督:キム・ギドク出演:クァク・チミン , ハン・ヨルム , イ・オルStory鬼才、キム・ギドク監督がふたりの女子高生とその父親が織り成す愛と狂気を描いたドラマ。援助交際をするチェヨンを心配するヨジンは、ホテルを見張る役を買...... [続きを読む]
受信: 2006/01/05 11:04
» サマリア★★☆ [ホン嫌いな書斎]
一時の韓流ブームとは別次元で屹立し続ける 孤高の映像作家、キム・ギドク。 『サマ... [続きを読む]
受信: 2006/01/28 21:34
» 『サマリア』’04・韓 [虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ]
あらすじヨジンは父と二人暮らしの女子高生。彼女の親友は同級生のチェヨン。ヨーロッパ旅行に行くお金を集めるために援助交際をしている。客を取る事をさして問題とせずに、屈託のない笑顔でインドの伝説の娼婦バスミルダ気取りのチェヨン。そんな親友を心配して見張り役...... [続きを読む]
受信: 2006/02/18 23:37
» 『サマリア』みましたぁ! [韓ドラのたまり場]
『サマリア』クァクチミン/ソミンジョン(ハンヨルム)共演
(Samaria).....2004年キムギドク監督作品
junsanga的評価 ★★★★☆(4つでいいのか!と思いつつ)
【1】おっとけー...いきなりの女子高生の援○交際がテーマになっていて...... [続きを読む]
受信: 2007/02/17 12:27
コメント
こんにちは。
私も後半の石の使われ方に感心しました。
チェヨンの死後、ヨジンが贖罪のようにチェヨンと関わった男と関係していくところは私には理解しがたい心理だなぁと思ってみてました。
若さゆえの心理なのか、ある種の狂気にとりつかれていたのか・・・。
投稿: ミチ | 2005/08/17 08:34
障害にも、道を指し示すツールともなりうる「石」。怒りから、公衆トイレで相手にとどめをはたしたのも、「石」でした。
投稿: kimion20002000 | 2005/12/05 20:21