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2005/08/15

スパイ・ゾルゲ

製作年:2003年
製作国:日本
監 督:篠田正浩

1930年代。上海で暮らしていた朝日新聞記者の尾崎秀実はゾルゲと出会う。ゾルゲは不安定なアジア情勢をロシアへ報告するスパイだった。尾崎はゾルゲの語る理想に共鳴する。その後、日本へ戻った尾崎は、日本へ派遣されたゾルゲと共にスパイ組織を着々と作り上げていくのだが…。

ロードショー公開時に観た時は、篠田正浩監督の最後に選んだ作品という期待に対し、感情移入できない人物描写に不満が募り、その年のワースト作品に選んだものでした。これで二回目となるが、初見よりもはるかに興味深く鑑賞できた。やはり、こういうことがある。映画の感想とは相対的なものであり、何を主軸にして観るかで大きく変わってしまう。そのことがひとつ。

ゾルゲ(イアン・グレン)にしても尾崎(本木雅弘)にしても命がけで情報収集に働いていたのに、その人生は決して報われることはなかった。彼らのスパイ活動は周囲の人達も深く傷つけてしまう。そこに意義があったのだろうか? ゾルゲが最後に叫ぶ「国際共産主義、ばんざい」が重々しく響く。確かに彼らの夢描いた世界は実現されなかった。ソ連は崩壊し、共産主義は過去の遺物になってしまった。

しかし、である。彼らの行動が歴史を作ってきたことに間違いはない。行動することで何かが変わっていくのだ。最後の「イマジン」の詩は、夢のために働く者へ監督の思いを託したものであろう。そして、一度でいいから「あなたの人生は無駄でありません」と誰かに言ってもらいたいものだ。

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コメント

こんにちは!
長い映画だなぁ・・・と思いました。また、見直すともう少し違う感じ方が出来るのかもしれませんね。

投稿: chibisaru | 2005/08/16 17:14

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» #095 スパイゾルゲ [風に吹かれて-Blowin' in the Wind-]
監督:篠田正浩 出演者:イアン・グレン 、本木雅弘 、椎名桔平 、上川隆也 、永澤俊矢 、葉月里緒菜 、小雪 、夏川結衣 、岩下志麻 2003年 日本 ダークネスに出ていたイアン・グレンが出ています。本木雅弘も出ています。 小雪さんも出てます。 寝そうにはならなかったけど、なっがい映画でしたねぇ。 三時間近い??(=_=;) 「アドルフに告ぐ」で、少しはゾルゲのことを知っていたけど、こういう人だったの?? 歴史の勉強にはなるかなぁ。 期待しまくっていたんだけど、あんまり緊張感ってなかったな... [続きを読む]

受信: 2005/08/16 17:13

» スパイ・ゾルゲ [入ル人ラ]
{{{<Spy Sorge>}}} [[attached(1,left)]] 3時間でも苦にならず、 いやはやナカナカ面白かったであります。  1930年代の昭和初期の歴史勉強にもなるのかな? 上海事変や2・26事件の経緯も、ちらっとあります。 宮城県の廃れた製糸工場や身売りされる少女、大学は出たけれどもと 当時の不況描写がよかったであります。  英語が公用語?、ソ連もドイツもこいつも英語?。  尾崎秀実/役:本木雅弘'..... [続きを読む]

受信: 2006/02/17 16:59

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