トルク
製作年:2004年
製作国:アメリカ
監 督:ジョセフ・カーン
半年前、麻薬密売の容疑を着せられ恋人シェインを残し一人姿を消したケアリーが故郷の街に戻ってきた。彼はバイカーギャングのリーダー、ヘンリーから数台のバイクを預かっていたのだが、その車体に大量のドラッグが隠されていたのだ。それに気付いたケアリーは身の危険を感じバイクを隠し逃亡したのだが…。
アクション映画は我々が日常生活の中で体現することのない格闘の醍醐味を見せてくれる。我々はカンフーアクションをすることも、チャンバラをすることも、2丁拳銃を構えてガンファイトすることはできない。本作品のようなバイク同士でのバトルもそうだ。その臨場感こそ夢の世界だ。
しかし、ここまでCGを多用されるとあまりにテレビゲームのようであり、夢の世界にひたることはできない。特にクライマックスで登場するヘリコプター用のジェット・エンジンを搭載したという“Y2K”での格闘が、ひねりがなく安易で面白くなかった。その前の女性ライダーたちの戦いの方が、様々な技が用いられ、はるかに楽しかった。
主人公のキャラクターもあまり薄っぺら。半年で逃亡先のタイから戻ってくるが、この時間が中途半端だ。その逃亡の理由、戻ってくる理由、それぞれに共感できるようなものでなく魅力に乏しい。
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コメント
Y2Kのシーンは、あまりに早すぎて動体視力皆無の私には、何が起っているのかわかりませんでした_l ̄l○
投稿: chibisaru | 2005/08/07 09:10