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2005/07/08

西洋鏡 映画の夜明け

製作年:2000年
製作国:中国/アメリカ
監 督:アン・フー

1902年、北京。写真館で働くリウは好奇心旺盛な青年であった。ある時、写真館にやってきたイギリス人・レイモンドと出会う。彼はレイモンドの語る“西洋鏡”と呼ばれる動く写真に強い興味を示す。その後、レイモンドは活動写真小屋を開く。だが、外国人に対する反感は根強く、客の入りは芳しくなかったが…。

父親の言うとおり金持ちの寡婦と結婚すべきなのか、自分の好きなリン(シウ・ユフェイ)を選ぶべきなのか。リウ(シア・ユイ)の葛藤が西洋近代化の波に飲み込まれた20世紀初頭の中国社会の姿と重なる。

その葛藤はいい。観ていてもう一つすっきりしないのは、リンに対して「自分は活動写真しかない」と言い放った後も、リウは写真館店主に対して嘘をつき続けることだ。ましてや嘘が発覚した後に、弁明だけでなく店主に対して無神経に発言をするところも共感できない。夢を語るには適切なタイミングと場所を選ばないと、反感を呼ぶだけだ。

物事は新しい技術を生んで便利になるかもしれないが、そのことで損害を被るものも出てくる。本作品では“活動写真”の出現で“京劇”の観客が減っていく事例がでてくる。だが、その変化を恐れてはいけない。その変化の波をいかにして捉えていくか、その思考が大切だ。1905年、京劇の役者タンを主演に中国で初めて劇映画が撮影された。その意味は大きい。

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表「感動と出逢った。僕の人生は翼を持った。」 裏「初めて映画を持ち込んだイギリス人と、映画に魅せられたく中国人 −始めて映画を見た感動を、あなたは覚えていますか? 銀幕の向こうには、みんなの笑顔が溢れている・・・ 『西洋鏡』=『映画』、それは夢と希望を映す鏡」 監督 アン・フー (2000年 アメリカ、中国) {/hiyo_face/} 出演 シア・ユイ 、ジャレッド・ハリス 、シン・ユイフェイ 、リウ・ペイチー 、... [続きを読む]

受信: 2005/08/01 23:42

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