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2005/07/03

イブラヒムおじさんとコーランの花たち

製作年:2003年
製作国:フランス
監 督:フランソワ・デュペイロン

1960年代初頭のパリ。13歳の少年モモはユダヤ人街のブルー通りで父と二人で暮らしている。母はモモが生まれてすぐに家を出ていってしまった。いつも不機嫌そうな父はモモに小言ばかり言う。孤独なトルコ人で年老いたイブラヒムが営む近所の食料品店でモモは万引きを繰り返していたが…。
第29回セザーヌ賞でオマー・シェリフが主演男優賞を受賞。

本作品において本がポイントとなっている。モモの父親は部屋から溢れ出すほどに本を所有していたが、人生の叡智を掴むことができなかった。一方、イブラヒムおじさん(オマー・シャリフ)はコーランの一冊を大切にし、生きる知恵や愛情に満ち溢れていた。この対比がまず見事。

年長者が若年者を導くため的確な時に的確な言葉をかける。そして、若年者が成人となったとき、今度は次の世代へ言葉をかける。教育の理想の姿が本作品の中にある。

深刻になりがちな話であるが、イザベル・アジャーニが登場する映画スターのシーンや、一気に自動車を購入してしまうシーンなど、クスクス笑えるようなエピソードが挿入されており、味わい豊かな作風となっている。

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コメント

はじめまして。
トラックバックさせてもらいました。
実は少し前にも違う映画でたどり着いた事があり、その時もさせてもらいました!
なるほど!!本の対比はおもしろいですね。

投稿: kasuadata | 2005/08/09 06:59

こんにちは。

本の対比には、私もなるほどと思いました。
ひとつわからないのは、結局モモには兄はいなかったのですか?
お父さんが亡くなって、母親が迎えに来たのですよね?

投稿: tenten | 2005/08/23 13:01

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