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2005/07/29

カイロの紫のバラ

「カイロの紫のバラ」★★★★★
1985年アメリカ 
監督:ウディ・アレン
出演:ミア・ファロー ジェフ・ダニエルズ
   ダニー・アイエロ ダイアン・ウィースト

30年代半ば、不況のニュージャージー。セシリアは夫のモンクが失業中であるのでウェイトレスをして生活を支えていた。そんな彼女の楽しみは大好きな映画を見るために映画館に行くこと。ある時、いつものように映画を観ていると、スクリーンの中から主人公のトムが銀幕を飛び出してきたのだが…。

第38回カンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞。第11回セザール賞で外国映画賞を受賞。

傑作、秀作ぞろいのW・アレンの作品で、一番好きな作品だ。シネマファンにとって映画の登場人物と現実の世界で恋におちるという話はまさに夢であろう。そういう物語を見せてもらった喜びがひとつ。

とにかく楽しくて笑えるが、その裏側に人生の悲哀がきちんと描かれている。中盤からのファンタジックな展開もいいが、ラストシーンがしみじみと残る。夢に裏切れても人生は続いていく。哀しみの中から芽生えていく希望。

当時のパートナーであったW・アレンとM・ファロー。その後、二人は痛ましい別れ方をするので、余計にこの映画の中のM・ファローの輝きを感慨深く見つめる。

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「★★★★★作品」カテゴリの記事

コメント

はじめまして、TB送付ありがとうございました。
この映画は、おっしゃる通り、<その裏側に人生の悲哀がきちんと描かれている>というのは全く同感です。
ところで、「いつか深夜特急に乗って」というブログ・タイトルはかなりのセンスが感じられて、気に入りましたが、もしかしたら、ぼくの敬愛する作家・沢木耕太郎さんのノンフィクション作品「深夜特急」をベースにしてネーミングされたのでしょうか。
では、では今後ともよろしくお願い致します。

投稿: David Gilmour | 2006/03/26 22:10

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