アダプテーション
製作年:2002年
製作国:アメリカ
監 督:スパイク・ジョーンズ
「マルコヴィッチの穴」の脚本で大成功を収めたチャーリー。次にスーザン・オーリアンの著書「蘭に魅せられた男」の脚色を依頼される。斬新なストーリーを求めるチャーリーだが、アイデアが浮かばず執筆に行き詰まる。一方、彼とは対照的に陽気な双子の弟ドナルドも脚本家めざして養成セミナーに通い始めるが…。
第75回アカデミー賞でクリス・クーパーが助演男優賞を受賞。第53回ベルリン国際映画祭でスパイク・ジョーンズが審査員特別賞・銀熊賞を受賞。
どうしてこういう発想が浮んでくるのかという驚きがまずひとつ。単に原作を脚色した映画ではなく、脚色している脚本家自身を主人公になっていて、脚本の物語と同時に進行する趣向。虚像と実像の境界線が曖昧になったまま映画は進んでいく。巧妙に仕掛けられた脚本が圧巻だ。脚本家チャリー・カウフマンは本当に凄いと思う。
そして、いかにもいかにも「ハリウッド映画」調に変じていくところも可笑しい。ロバート・アルトマン監督の「ザ・プレイヤー」(1992)を思い出しました。
幾重にもいたずら心が埋め込まれていて見飽きることがない。
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