夜を賭けて
製作年:2002年
製作国:日本/韓国
監 督:金守珍
原作:梁石日
出演:山本太郎 柳賢慶 李麗仙 清川虹子
1958年大阪。未だ戦争の跡が色濃く残る町の元兵器工場近辺に、朝鮮人集落が存在していた。ある時、その住人のヨドギ婆さんが工場跡地から鉄屑を掘り起こして大金を得た。その噂は瞬く間に広がって、皆が一発当てようと浮かれている時、かつて集落に住んでいた金義夫が帰ってくるが…。
本作品を観たのは2003年の名古屋シネマスコーレ20周年記念イベントに参加して、若松孝二監督と金守珍監督のトークショーを聞いた翌日のことでありました。金監督のリアリズムよりもダイナミックでエネルギッシュな演技を求めたという演出意図を思い出しながら観られて実に興味深かったです。何も聞かないで観ていたら、また感想は違っていたと思います。
そして、韓国で組まれたという義夫(山本太郎)らが暮らす“アパッチ”たちの集落のオープンセットにも迫力があり、大いに感心しました。
この時期に合わせて場内改装したシネマスコーレで鑑賞しました。かつて名古屋で住んでいたときに、文字通り数え切れないくらい通い詰めた映画館です。椅子はゆったりとなり、壁紙はきれいになり、音響も良くなりと、いい劇場になりました。そういう思い出と共に残る作品です。
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