チェルシーホテル
製作年:2002年
製作国:アメリカ
監 督:イーサン・ホーク
かつて画家や小説家、ミュージシャンなどのアーティストたちが愛したチェルシーホテル。長く滞在するものもいれば去るものもいる。グレースは詩人を夢見ながら、ウェイトレスとして働いている。そんなグレースに想いを寄せる画家のフランク。初老の作家バドは酒と女が欠かせないでいるが…。
イーサン・ホークが初めて監督し、ユマ・サーマンが出演している作品というぐらいにしか前情報を知らなかった。これだけ物語性が希薄でイメージショットが続く内容とは思わなかった。一般受けするような映画ではない。
本作品の主役はホテルそのもの。かつてアーティストを多く滞在させてきた伝説のホテルの壁に、その思いや夢の残像が写っているようだ。しかも全編がポエムの世界。登場人物たちの話す台詞自体が詩になっている。そこには求めても得ることができない挫折感や孤独感が色濃くにじみでている。
この辺を味わうことができないと、本作品は退屈でどうしようもないまま終ってしまうのでしょうね。
| 固定リンク
« エイプリルの七面鳥 | トップページ | 危険な関係 »
「製作年:2002年」カテゴリの記事
- 公共の敵(2009.04.21)
- ククーシュカ ラップランドの妖精(2008.08.21)
- 雲南の少女 ルオマの初恋(2008.02.03)
- 堕天使のパスポート(2006.12.13)
- イン・ディス・ワールド(2006.07.21)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント