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2005/06/16

雨あがる

製作年:1999年
製作国:日本
監 督:小泉堯史

享保の時代。浪人の三沢伊兵衛とその妻は、長雨のため川を渡れず安宿で足止めをくっていた。ある日、若侍の争いを難なく仲裁した三沢は、通りかかった藩主・永井和泉守に見そめられ城に招かれる。三沢が剣の達人であることを知った和泉守は、彼を藩の剣術指南番に迎えようとするが…。
第56回ヴェネチア国際映画祭で緑の獅子賞を受賞

三沢(寺尾聰)の行く手を阻む雨。その性格から職を辞することが続いているが、諦めずに仕官の道を求め続ける不安定な心理を表現した雨であると思いました。また、「未練は切って捨てました」という台詞の時には、気持ち良い晴れの日になっていて、気候と感情が巧みに重なっているところを大いに感心いたしました。

日頃は優しげな表情を浮かべ弱者に救いの手を差し伸べる三沢。だが、いざ剣を抜いた時の迫力がたまらない。一瞬で凛とした雰囲気が画面に広がる。この対比も見事。

胸に残る台詞が一つ。「勝った者の優しい言葉は負けた者の心を傷つける」。ここに仕官をしくじり続ける三沢の姿が凝縮されております。

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