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2005/06/24

スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする

製作年:2002年
製作国:フランス/カナダ/イギリス 
監 督:デイヴィッド・クローネンバーグ

ロンドンの古びた家へ鞄ひとつ持ってやってきた男がいた。そこは精神療養施設を退院して、行く当てのない患者を預かる家だった。薄暗い部屋で、男は小さなノートに何かを書き始める。彼の記憶の中には、現実とも妄想ともつかないもうひとつの過去が、静かに糸を張り巡らせていたが…。

鬼才D・クローネンバーグ監督の作品なので、心の準備は万端。「戦慄の絆」(1988)や「裸のランチ」(1991)を観ていれば、この程度の難解さは予定調和と言っても良い。

もっとも興味深いのは現実と虚構の狭間を行ったり来たりして、その境界性が曖昧になるところ。その感じが塚本晋也監督の「ヴィタール」(2003)を想起させます。

統合失調症(精神分裂症)の男をレイフ・ファインズが迫真の演技で見せる。彼が抱え込む心の闇がひしひしと伝わってきます。

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» スパイダー 少年は蜘蛛にキスをする ★★★★★ [マダム・クニコの映画解体新書]
タイトルバックに映し出される、様々な痕跡を持つ壁は、現実と空想、正気と狂気、現在と過去、安寧と恐怖などの境界を表す。「愛のためなら、危険も冒す。愛は進むべき道を見出す」という主題歌が流れ、この映画のテーマが、”愛とその対局にある危険なこと”であると分かる。 精神を病んでいるらしい主人公の男クレッグは、部屋の匂いをかぎ回り、バスタブの赤い湯の中で、胎児のように横たわる。彼は大人になりきれず、�... [続きを読む]

受信: 2005/06/25 15:29

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