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2005/05/31

ノー・マンズ・ランド

製作年:2001年
製作国:フランス/イタリア/ベルギー/イギリス/スロヴェニア
監 督:ダニス・タノヴィッチ

1993年6月、ボスニア紛争の最前線。霧で道に迷ったボスニア軍の兵士たち。いつの間にか敵陣に入り込みセルビア軍の攻撃を受ける。唯一の生存者チキは、なんとか塹壕にたどり着き身を隠す。そこへ偵察に来たセルビア兵はボスニア兵の死体の下に地雷を仕掛けて引き上げようとするが…。
第74回アカデミー賞で外国映画賞、第54回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞。

ボスニアとセルビアの苛烈な対立。互いに戦争の原因は相手側にあると言い合うシーンが印象深い。本作品には国連批判、メディア批判といろんな視点で描かれておりますが、兵士たちは自国の正義を盲目的に信じて戦っているのだということも描写されております。

そうして始まった戦いが、今度は復讐の念にとらわれ収拾されることなくドロ沼状態に陥っていくのだ。その怨念の連鎖に慄然とする。

さらにラストシーンが圧巻です。取り残されてしまう男は、救われることのないボスニアとセルビアの象徴であると思いました。ダニス・タノヴィッチ監督の辛辣なメッセージが伝わってきます。

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コメント

TBありがとうございました!!
これは直球反戦映画ですよね。世界の縮図を見てる様で、平和になればいいと切実に思う映画でした。

投稿: ペペ山口 | 2005/05/31 19:03

「沈黙の戦艦」にTBいただきましたので、お伺いしましたら、拙ブログと同じ記事をいくつかおみかけましたので、併せてTBいたしました。
ご容赦を。

投稿: 十瑠 | 2005/05/31 19:59

はじめまして めも と申します。
久しぶりに「ブランコジュリッチ」で検索
掛けたら案外沢山ヒットして
勇気付けられました。
「ノーマンズランド」コメディでありながら
驚愕のラスト、涙すら忘れました。

投稿: めも | 2005/07/10 16:30

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