戦場のピアニスト
製作年:2002年
製作国:ポーランド/フランス
監督:ロマン・ポランスキー
1940年、ナチス・ドイツが侵攻したポーランド。ユダヤ人でピアニストとして活躍していたシュピルマンは家族と共にゲットーへ移住させられる。42年には大勢のユダヤ人が収容所へ送られたが、シュピルマン一人が収容所へ連れられる人々の列から外れ、収容所送りを逃れることができたのだが…。
第55回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを、第75回アカデミー賞で監督賞、主演男優賞、脚色賞の3部門を受賞
ナチス占領下のポーランドで迫害されていくユダヤ人。その過程をロマン・ポランスキー監督は淡々と撮っていく。自由を奪われた苛酷さが切実に伝わってきます。
しかし、この事を単にナチス・ドイツの悪行だけで済ますことはできません。特定の民族を理不尽に弾圧し自由を拘束しようとする権力体制は、世界各地にまだまだ存在しております。
本作品から教訓として学ばなければならないのは、シュピルマン(エイドリアン・ブロディ)に食料を与えたドイツ人将校の心持ではないだろうか。狂気の体制の中でも、個人の尊厳でやれることはきっとあるはずです。廃墟の中でピアノを弾く場面がそのことを感じさせ、とても哀切に聴こえた。
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» 『戦場のピアニスト』、観ました。 [肯定的映画評論室Blog支店]
恐らくは内容的にスピルバーグの『シンドラーのリスト』と比べる人が多いのでは? しかし、この2作品は“似て非なり”。全く違う作品です。例えば虐殺シーンひとつを取ってみても『シンドラー〜』があくまでもハリウッド的なリアリズムを
追及したのに対し、『戦場〜』はロ... [続きを読む]
受信: 2005/05/27 21:08
» DVDにて 戦場のピアニスト(原題:THE PIANIST) [xina-shinのぷちシネマレビュー?]
ロマン・ポランスキー監督作品 戦場のピアニストを観ました。
まずこの作品を知らない方にはお伝えしておいた方がいいでしょう。この作品は実際起こったことを基に描かれた真実の映画であることを。
カンヌ映画祭やアカデミー賞で賞を受賞した作品ということで借りてきました。観る前に監督、CAST、ストーリーを一切調べずただ事実を基にした映画だ、という認識で視聴しました。
なんと言っていいんだろう、言葉が�... [続きを読む]
受信: 2005/05/28 08:05
» 戦場のピアニスト [AML Amazon Link]
戦場のピアニスト [続きを読む]
受信: 2005/05/28 23:18
» #243 戦場のピアニスト [風に吹かれて-Blowin' in the Wind-]
製作:ロマン・ポランスキー、ロベール・ベンムッサ、アラン・サルド
製作総指揮:ダニエル・シャンパーノン
監督:ロマン・ポランスキー
原作:ウワディスワフ・シュピルマン
脚本:ロナルド・ハーウッド
撮影:パヴェル・エデルマン
音楽:ヴォイチェフ・キラール
出演者:エイドリアン・ブロディ 、トーマス・クレッシュマン 、フランク・フィンレイ、モーリン・リップマン、エド・ストッパード、ジェシカ・ケイト・マイヤー、ジュリア・レイナー、エミリア・フォックス、ヴァレンタイン・ペルカ、ルース・プラット... [続きを読む]
受信: 2005/05/29 22:14
» 戦場のピアニスト [::: SCREEN :::]
(2002/ロマン・ポランスキー監督/エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン、エミリア・フォックス)
2002年度のアカデミー賞他たくさんの映画祭で賞賛された作品。米国アカデミーでは、監督賞と主演男優賞、脚色賞をとった。実在のユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンが第二次世界大戦の終戦直後に書いたといわれる回想録等を元に作られた。原題は「THE PIANIST」�... [続きを読む]
受信: 2005/05/31 19:39
» 戦場のピアニスト [月影の舞]
TB企画<パルムドールは誰の手に>
2002年のカンヌ映画祭においてパルムドールに輝いた作品。
幼少時代をナチス占領下のポーランドで過ごした
ポランスキー監督がユダヤ系ポーランド人のピアニスト、
シュピルマンの自伝を映画化。
「戦場のピアニスト」
2003/【仏・独・ポーランド・英】
監督 :ロマン・ポランスキー
男優 :エイドリアン・ブロディ
脚�... [続きを読む]
受信: 2005/06/02 10:40
» 戦場のピアニスト [STJ@WEBLOG]
戦場のピアニスト。 実在の人物、シュピルマンの数奇な人生を映像化したもの。 物語は、とても静かに流れていく。 多くの凄惨な映像が、無音のまま流れることにより、現実感が増している。 また、技術的には、窓からの描写が多いのが、逃亡生活の雰囲気を良くあらわしていると感じ... [続きを読む]
受信: 2005/06/14 08:54
» 「戦場のピアニスト」 [Beer and Tomato]
戦場のピアニスト (2002)
<ストーリー紹介>
芸は身を助ける、というありがたいお話。
あるいは、鍵盤から手を浮かせたままピアノを弾くことができるピアニストの話。
<感想>
かつて何かで読むか聞くかした話ですが、ある主婦がこんなことを言っていました。
「たまの休みにさ、ダンナが料理を作ってくれるわけ。それはいいのよ。もちろん、ありがたいわよ。・・・でもね、子供たちがさ、「ママンの料理よりおいしー」って言うのよ。「毎日パパがごはん作れば」って。何度もよ。ねえ。どう思う? ... [続きを読む]
受信: 2005/06/19 04:30
» 『戦場のピアニスト』、観ました。 [肯定的映画評論室・新館]
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『戦場のピアニスト』、観ました。
ナチスがポーランドに侵攻した1939年。ピアニストのシュピルマンは
ユダヤ人ゆえに、家族と共に市内のゲットーへ追いやられる。やがて
収容所行きを一人逃れた彼は、ゲットーを脱出して廃墟となった街に
身を隠す‥‥。
恐らくは内容的にスピルバーグの『シンドラーのリスト』と比べる人が
多いのでは? しか�... [続きを読む]
受信: 2005/10/01 22:37
» (今日の映画) 戦場のピアニスト [Kozmic Blues by TM]
戦場のピアニスト (2002)
THE PIANIST [続きを読む]
受信: 2006/01/25 16:54
» 映画「ミュンヘン」と映画「戦場のピアニスト」(1/2) [make myself just as hard]
映画「ミュンヘン」(Munich, 2005・米国)
映画「戦場のピアニスト」(The Pianist, 2002・仏独英ポーランド)
スピルバーグ監督の最新作「ミュンヘン」(昨日より公開中)はさまざまな面で秀逸だと思うが1、その中でも際立つ点というのは、私がポランスキー監督映画「戦場のピアニスト」を観て特に感銘を受けた部分と共通すると感じた。そこで、今回はこれら二つの映画を同時に紹介する。映画「ミュンヘン」は1972年のミュンヘン五輪開催中に起きたPLO(パレスチナ解放機構)によるイスラエ... [続きを読む]
受信: 2006/02/06 08:42
コメント
ピアノを弾く事しかできなかったシュピルマンが何を思い、何を感じていだんだろう?なんてことを考えながらみていました
投稿: chibisaru | 2005/05/29 22:58