レディ・ジョーカー
製作年:2004年
製作国:日本
監 督:平山秀幸
ある日、業界最大手の日之出ビール社長・城山がレディ・ジョーカーと名乗る犯行グループによって誘拐された。合田刑事ら捜査陣は早急に事件解決へ向けて動き出す。だが誘拐の2日後、犯人側は突然、城山を解放するが…。
平山秀幸は実力ある監督であることがよく分る。本作でも一つ一つの場面の絵作りは見事なものである。しかし残念ながら、それがバラバラになっており大きな太い線になっていない。この原作を映画化する事がいかに困難であったか容易に推察できるが、あまりにも描写不足である。
犯行グループの個々の動機、20億円を支払おうとする会社のあり方、警察内部の対立など、大きなテーマが消化しきれていない。少なくともタイトルにつながる<レディ・ジョーカー>の由来は説明されてしかるべきであろう。
合田刑事は原作のイメージ的に中井貴一の方があっていると私は思う。
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