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2005/02/06

父と暮せば

製作年:2004年
製作国:日本 
監 督:黒木和雄

原子爆弾が投下され、3年後の広島。図書館に勤める美津江は自分だけ生き残ったことに負い目を感じながらひっそりと暮していた。そんなある日、図書館で一人の青年、木下と出会う。その夜から父親の幽霊が出てくる…。

まずなんと言っても、宮沢りえと原田芳雄の二人の俳優の見事さ。特に宮沢りえの声の美しさに瞠目する。「おとったん」という響きが実に心地良い。

そして、シナリオの素晴らしさ。もちろん、井上ひさしの原作に拠るものであるが、その世界を壊さずに、丁寧に映画化しているところが良い。

原爆資料など木村威夫の美術も見事であった。

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コメント

こんにちは〜。
TBありがとうございました。
二人の芝居が圧倒的でしたね!
役者さんもやりがいのある作品だったろうなぁと思いました。
りえちゃん、賞をいただいた時に本当にうれしそうでしたもの。
この3部作、私は前作の「美しい夏 キリシマ」とこの「父と暮らせば」の2本しか見ていないのですが、もう一本も見たいなと思っています。

投稿: ミチ | 2005/08/21 00:05

宮沢りえ、原田芳雄の二人の凄い役者の演じる、親子の交流を描くことで、戦争の悲惨さが浮き彫りになる、とても深い余韻に残るいい映画でした。広島の事をもっと考えなければいけませんね。
岩手での生活は良さそうですね。これから冬ですが頑張ってくださいね。

投稿: exp#21 | 2005/10/02 22:43

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