父と暮せば
製作年:2004年
製作国:日本
監 督:黒木和雄
原子爆弾が投下され、3年後の広島。図書館に勤める美津江は自分だけ生き残ったことに負い目を感じながらひっそりと暮していた。そんなある日、図書館で一人の青年、木下と出会う。その夜から父親の幽霊が出てくる…。
まずなんと言っても、宮沢りえと原田芳雄の二人の俳優の見事さ。特に宮沢りえの声の美しさに瞠目する。「おとったん」という響きが実に心地良い。
そして、シナリオの素晴らしさ。もちろん、井上ひさしの原作に拠るものであるが、その世界を壊さずに、丁寧に映画化しているところが良い。
原爆資料など木村威夫の美術も見事であった。
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» 『父と暮せば』、観ました。 [肯定的映画評論室Blog支店]
恐らく宮沢りえにしてみれば、“役者冥利”に尽きる映画に違いない。ほとんどが“大御所”原田芳雄との二人芝居、、アクの強い原田を相手にして、みじんも臆することなく、堂々とわたり合える存在感。その折れてしまいそうな腕のか細さとは対照的に、ホントにりえちゃん、“... [続きを読む]
受信: 2005/07/24 07:52
» 父と暮せば [猫姫じゃ]
父と暮せば
あたしは、宮沢りえ、好き。貫禄さえ漂わせる、大女優への道まっしぐら!
ぁ、貴乃花は、嫌いね。
原爆被弾3年後の、娘と父のお話。
例によって、井上ひさし原作だとか、舞台があったとか、全然知りません。
しかし、なんにも知らずに見る... [続きを読む]
受信: 2005/08/14 05:19
» DVD「父と暮せば」 [ミチの雑記帳]
DVDにて「父と暮せば」★★★★☆
黒木和雄監督の戦争3部作の完結編。
前作「美しい夏・キリシマ」は、美しい風景に心洗われ、静かで淡々とした人々の生活の中に潜む戦争の恐ろしさに考えさせられた。
劇場で見ることが叶わなかったこの完結編をやっと見ることができた。
ストーリー:原爆投下から3年後の広島、愛する者達を一瞬の閃光で失い、自分が生き残っていることに負い目を感じ続けている美津江(宮沢りえ)の�... [続きを読む]
受信: 2005/08/21 00:01
» 「父と暮せば」 [NUMB]
父と暮せば 通常版
「父と暮せば」 ★★★★
THE FACE OF JIZO (2004年日本)
監督:黒木和雄
原作:井上ひさし
キャスト:宮沢りえ、原田芳雄、浅野忠信
公式サイト
[続きを読む]
受信: 2005/12/03 11:51
» 【父と暮せば】 [ただの映画好き日記]
終戦から3年後の広島。図書館に勤める美津江は、たった一人の家族だった父親を原爆で喪い、生き残った自分に負い目を感じながら暮らしていた。 [続きを読む]
受信: 2005/12/31 21:15
» 父と暮せば [まつさんの映画伝道師]
第312回
★★★☆(TV)
「父と暮せば」
出演:宮沢りえ 原田芳雄 浅野忠信
監督:黒木和雄
(2004年作品・日本)
(核心に触れる文面あるので、ご注意あそばせ)
親が子を思う気持ちは、子が成長して大人になってもかわらない。
子が大人....... [続きを読む]
受信: 2006/01/03 08:19
» 『父と暮らせば』 [京の昼寝〜♪]
■監督 黒木和雄(原作 井上ひさし)
■キャスト 宮沢りえ、原田芳雄、浅野忠信
■物語
「原爆」で自分だけが生き残り、幸せになることを否定しながら生きる娘を、亡くなった父があらゆる方法で娘の閉ざされた心を開いていく。
おススメ度⇒★★★★★(5★満点、☆は0.5)
この映画はあまり予備知識を入れずに観に行きました。 もちろん黒木監督の作品は好きで、『たそがれ清兵衛』でのりえちゃんの演技には感... [続きを読む]
受信: 2006/02/27 22:52
コメント
こんにちは〜。
TBありがとうございました。
二人の芝居が圧倒的でしたね!
役者さんもやりがいのある作品だったろうなぁと思いました。
りえちゃん、賞をいただいた時に本当にうれしそうでしたもの。
この3部作、私は前作の「美しい夏 キリシマ」とこの「父と暮らせば」の2本しか見ていないのですが、もう一本も見たいなと思っています。
投稿: ミチ | 2005/08/21 00:05
宮沢りえ、原田芳雄の二人の凄い役者の演じる、親子の交流を描くことで、戦争の悲惨さが浮き彫りになる、とても深い余韻に残るいい映画でした。広島の事をもっと考えなければいけませんね。
岩手での生活は良さそうですね。これから冬ですが頑張ってくださいね。
投稿: exp#21 | 2005/10/02 22:43