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2005/02/28

父、帰る

製作年:2003年
製作国:ロシア
監 督:アンドレイ・ズビャギンツェフ

ロシアの片田舎。2人の兄弟、アンドレイとイワンは母とつつましくも幸せに暮らしていた。ある日突然、音信不通だった父親が12年ぶりに帰ってくる。兄弟の戸惑いをよそに、翌朝、父は彼らを小旅行に連れ出すが…。
2003年第60回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞と新人監督賞をダブル受賞。

アンドレイ・ズビャギンツェフ監督のインタビューを読んでいると、「本当に重要なことは語るのではなく示唆するだけでいい」との発言がありました。正にその言葉通りの映画でありました。

登場人物の背景説明が足りないとキャラクターに深みを欠くことになるのが一般的です。だが、本作はそれをぼやかすことによって宗教的にも政治的にも神話的にも表現されているように感じられ、奥行き深い作りになっている。映像も、音楽も実に効果的である。非常に力のある作品です。

本作撮影終了後、ロケ地だった湖で兄アンドレイ役のウラジーミル・ガーリンが不慮の事故で溺死する不幸な出来事があったとの事。映画の世界を引きずるような悲劇。

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