ストリングス 愛と絆の旅路
製作年:2004年
製作国:デンマーク
監 督:アンデルス・ルノウ・クラルン/庵野秀明(ジャパン・バージョン)
日本の文楽を見ていても感じることであるが、最初は違和感の覚える人形の無機質ぶりも、物語が進んでいくうちに人間ドラマとして遜色なく見られるようになる。なんとも不思議なものであるけれど、それが奥行きある芸の力というものであろう。本作品は、5メートルもの糸で一体につき五人の人形師によって操られた人形による物語である。決してスムーズとは言えないぎこちなさの残る人形の動きも、やがて魅力的に映ってくる。糸に操れたということが、その人形劇の世界観にも大きく影響を与えているという設定も素晴らしい。自分の意思で恣意的に行動しているようであっても、実は誰かの糸によって操られているのではないか。我々が暮らす実社会でもそういうことがあるのではないかと感じさせるから、本作品は意義深い。
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