初恋のアルバム 人魚姫のいた島
製作年:2004年
製作国:韓国
監 督:パク・フンシク
なんという強引な設定。失踪した父親を捜しに済州島へ訪れたナヨン(チョン・ドヨン)。そこで、何の説明もなく、結婚する前の若き両親が暮らす時代に彼女はタイムスリップしてしまうのだ。自分とそっくりの母親ヨンスン(チョン・ドヨン)と出会い、当たり前のように暮らし始めてしまう。
青年時代の父ジングン(パク・ヘイル)は、ナヨンに心乱されることなくヨンスンだけに純朴な愛を捧げる。ここまでの展開で、いろいろな葛藤が生じる筈であるが、さらりとやり過ごされてしまう。もう少ししっかりとした設定の説明が欲しい。
という不満はひとまず置いておいて、残酷なドラマであると思う。一途に初恋を育んでいる二人の未来に何が待っているか、ナヨンと観客である我々は、知っているのである。“優しさだけでは生きていけない”というハードボイルドのような台詞もあったが、優しさだけで生きていられた済州島での生活が切なく見えてならない。
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