ユー・キャン・カウント・オン・ミー
製作年:2000年
製作国:アメリカ
監 督:ケネス・ロナーガン
借金のために故郷に戻った弟。日々の生活を余裕なく暮らすシングルマザーの姉。どうでもいいと呟きを重ねる幼い息子。
山田洋次監督「おとうと」(2009)のアメリカ版のような物語。大人になりきずいつも周囲に騒動を巻き起こしてしまうテリー(マーク・ラファロ)の姿は笑福亭鶴瓶と容易に重なるが、姉の設定は吉永小百合とは随分違っている。しっかり者のようでありながらサミー(ローラ・リニー)自身、非常に危うさを秘めた女性である。テリーのことを叱る一方で、彼女自身が大人になりきれていない様子が何度も繰り返される。家族にトラブルがあったとしても無断欠勤は許されないものであるし、誘惑に負けて不倫の道を進んでいくなど見ている方がヒヤヒヤさせられる。
頼るべき誰かがいることはとても幸せなことであるが、それに甘えすぎてはいけないと感じる。
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