マンハッタン・ラプソディ
製作年:1996年
製作国:アメリカ
監 督:バーブラ・ストライサンド
相手に相応しい自分を作り上げるのではない、自分に相応しい相手を探すべきであった。ローズ(バーブラ・ストライサンド)が最後に気付いていくこの言葉が重く響く。
つまり、自分というものを否定するのではなく、肯定していくことを重視していくことだ。無論、何かを目標に努力していくことは大切であるが、その出発点を逃避にしてはならない。
もっとも印象深いのは、母(ローレン・バコール)がローズに自分の胸の内を語る場面である。ここでこの母子の抱えてきた長い間の確執を乗り越えることができる。
一緒に住んでいても、心に秘められた思いが伝わるとは限らない。以心伝心というは間違った概念かもしれない。本音を話すことがいかに大切か感じさせる。
ローズが鏡を見る場面は何度も挿入されている。鏡を見るというのは、自分のアイデンティティーが揺れていることを表しているのであろう。
エンド・クレジットでの路上のダンスシーンはいささかくどいようであるが、これもそれまでずっと抑えてきた胸のうちを正直に発揮させることができるようになった変化を表現したものではないか。
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