羊たちの沈黙
製作年:1991年
製作国:アメリカ
監 督:ジョナサン・デミ
原作:トマス・ハリス
出演:ジョディー・フォスター アンソニー・ホプキンス
スコット・グレン テッド・レヴィン
FBIアカデミーのクラリスは訓練中にFBI行動科学課のクロフォードから呼び出される。若い女性の皮を剥いで死体を川に流す連続殺人鬼バッファロー・ビルの捜査のため、ウェストヴァージニア州立の精神病院に隔離されている食人嗜好の天才精神科医レクター博士に犯人の心理を分析させるよう密命を受けるが…。
第64回アカデミー賞でアンソニー・ホプキンスが主演男優賞、ジョディー・フォスター・フォスターが主演女優賞、作品賞、監督賞、脚色賞の5部門を受賞。第41回ベルリン国際映画祭で監督賞を受賞。
サイコ・スリラーの代表作として揺ぎ無い地位を獲得している本作品。私も気に入って何回も観ていますので、サプライズの趣向も伏線も完璧に頭に入っております。確かに面白い作品でありますが、気になるところもいくつかあります。
まず、何故、FBIアカデミーの訓練生であるクラリス(ジョディー・フォスター)がクロフォード(スコット・グレン)の命令でレクター(アンソニー・ホプキンス)の元へ面談に行かされたのか? 何故、レクターはクラリスを気に入り事件解決の糸口を与えたのか? トマス・ハリスの原作には綿密に書かれているのかもしれませんが、本作品では描写不足の感は拭えません。
とはいえ、クロフォードとレクターの間に映画の表面だけではうかがい知ることができない特殊な絆があることを感じさせます。いわば、クラリスを触媒にして二人が対峙しているのであります。そして、この二人が急逝した父親代わりになってクラリスの成長を導いていくところが興味深い。
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