製作年:1982年

2005/05/05

愛と青春の旅だち

製作年:1982年
製作国:アメリカ 
監督:テイラー・ハックフォード

シアトルに住むザックは、元兵士で酒と女に溺れた父と二人で暮らしていた。母はザックが幼い頃、父の不実が原因で自殺した。ある日、ザックは父の反対を押し切って海軍士官養成学校に入学する。そして鬼軍曹フォーリーによる厳しい指導のもと、他の士官候補生たちと共に過酷な訓練を受け始めるが…。
第55回アカデミー賞でルイス・ゴセット・Jrが助演男優賞、ジョー・コッカーとジェニファー・ウォーンズの歌う「Up Where We belong」が歌曲賞を受賞。

不祥事が発覚し退校を迫るフォーリー軍曹(ルイス・ゴセット・Jr)の厳しいしごきに、「自分には帰る場所がないんだ」と叫ぶザック(リチャード・ギア)。この場面がポイント。

母と亡くし、自堕落な父とフィリピンで過ごした幼年時代。利己的に生きるしかなかったザックは無意識に父権的厳しさを求めていたのかもしれない。

最後はシンデレラのような王道ラブストーリーであるが、地元女性が玉の輿を狙って士官候補生に言い寄るエピソードなど興味深かった。

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2005/04/09

ブレードランナー

製作年:1982年
製作国:アメリカ/香港
監 督:リドリー・スコット

2019年、植民惑星から4体の人造人間=レプリカントが脱走した。彼らの捕獲を依頼された“ブレードランナー”デッカードは、地球に潜入したレプリカントたちを追うが…。

何度観ても、近未来の退廃感に満ちた描写が素晴らしい。酸性雨が降り続く本編から晴れ渡るラストシーンへの対比が鮮やかです。

レプリカントのボスを演じたルドガー・ハウアーが圧倒的な存在感。決まりきった悪役でなく、哀しみに満ちたキャラクターとなっており、ずっしりと心に残り続ける。

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