サウンド・オブ・ミュージック
製作年:1965年
製作国:アメリカ
監 督:ロバート・ワイズ
修道女見習いのマリアは、規律を守ることが出来ず問題児であった。そこで修道院長はマリアをトラップ大佐の家に送り、7人の子供たちの家庭教師にする。大佐は亡くなった妻を思い出させることをすべて禁じ厳格に子供たちと接していた。マリアは大佐の留守中に子供たちを山に連れ出し歌う喜びを教えるが…。
第38回アカデミー賞で作品賞、監督賞、ミュージカル映画音楽賞、編集賞、録音賞を受賞。
堅く閉ざされたトラップ大佐(クリストファー・プラマー)の心を開いていったのは子供たちの歌声。マリア(ジュリー・アンドリュース)が大佐への恋心を気付かせたのは二人で踊ったダンス。人の心の微妙な変化を歌や踊りを使って見せるところが絶妙にうまい。登場人物たちが躍動してみえる。
そして、二人の結婚式の鐘の音からナチスの行進に移行するカメラワークも秀逸。一瞬で祝福の明るさから戦争の暗い影へ変わっていく。有名な楽曲に頼ることなく陰影深いドラマに仕上がっているのは、こうした演出の冴えによるものだろう。
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