製作年:1960年

2011/05/05

処女の泉

Image11

製作年:1960年
製作国:スウェーデン
監 督:イングマール・ベルイマン

遠方の教会はろうそくを届けることになる世間知らずの豪農の一人娘。邪教であるバイキングの古い信仰に傾倒する彼女に嫉妬する養女。やがて引き起こされる森の中の惨事。

16世紀であろうと、現代であろうと、神がすべてを助けてくれることはない。世の中に悪意は消えることなく存在し、その魔力に出来るだけ近づかないないようにすることが肝心である。

豪農(マックス・フォン・シドー)の不明は、邪心に囚われた養女のことを見抜くことができなかったことにある。避けられない運命もあるが、この場合には対処の仕様があったと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/11/01

ピアニストを撃て

製作年:1960年
製作国:フランス
監 督:フランソワ・トリュフォー

夜のパリの裏町。誰かに追われた男はカフェに逃げ込む。男はその店のピアノ弾きシャルリの長兄シコーだった。シコーは次兄のリシャールと共に山高帽の二人組と組んで強盗を働いたが、その金を二人占めしたために追われていたのだった。そんな兄をシャルリは門前払いにするが…。

シュルリが関係していく女性達が次々と命を落としていく。特別に彼が悪いのではないか、結果的にそうなってしまう。彼が虚無的になっていくのは仕方ないだろう。

それにしてもドラマ展開の突飛さに唖然となる。無理に犯罪ドラマを組み込んだようでしっくりこない。シャルリが店主のプリヌを殺害してしまうところなど、どうしても無理な感じが残る。

そもそもの発端の事件もなんといい加減なことか。どこかユーモラスでのんびりしたところがあり、独自の味わいが生じていることも間違いないと思うが、空回りしている感じの方が強い。

| | コメント (0) | トラックバック (0)