私の中のあなた
製作年:2009年
製作国:アメリカ
監 督:ニック・カサヴェテス
遺伝子操作によって生まれてくるドナーになるべく宿命をおった子供。といえば、さる著名な作家の小説を思い浮かべます(その作家とタイトルは、その小説のネタバレとなりますので、ここでは伏せておきます)。いかに重病人を救うためとはいえ、選択の余地もなく切り刻まれていく子供たちの行末に暗然といたしました。
本作品のアナ(アビゲイル・ブレスリン)もその一人。彼女はドナーを拒否すべく母親サラ(キャメロン・ディアス)相手に裁判を起こす。その真意は、注意深く見ていれば、すぐに分かってくるものだ。白血病の姉ケイト(ソフィア・ヴァジリーヴァ)を救うべく、あらゆる手立てを講じるサラ。不撓不屈、決して諦めないという精神は、本来、誉められるべき美徳であるが、果たして、そればかりではなのではないかというのが本作品の問い掛けだ。正しい、間違っているという二元論ではなく、どれを選んでみても正しい。問題は誰が選ぶのかということではないだろういか。
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